コバルトブルーのパンフレット―杉原爽香三十七歳の夏 (光文社文庫)
毎年歳を取っていくスタイルの作品です。毎年楽しみにしているのですが最近は話を詰め込みすぎだと思います。いくつかの話が平行して進行していくのですが最終的に結論が次回に持ち越しと言う話もありますし、犯罪者がどう裁きを受けたのか描かれないものもあります。もう少し話を絞ってほしいと思いました。読む私も年々歳を取っているので多くの登場人物を把握できないということもあるかもしれませんが(笑)最後になりますが明男くんは本当にいい男になったなぁと感じました。
NHK「美の壺」withブルーノート~バラード・コレクション~
まだJAZZを聞き始めて間が無い若輩ですが、選曲が最高です。
「美の壺」の視聴者であれば、必ずや気に入るものであると思います。
しっとりと聞かせる曲調でそろえてありますので、部屋のBGMとしても
非常にいいです。
番組のテーマ曲となっている「モーニン」もボーナスとして入り、
また有名どころを押さえてありますので、初めてJAZZを聞くものとしても
はずれが無い感じがします。
お値段もお安いのでお買い得だったと思っています。
守銭奴 (フランス国立コメディ・フランセーズ モリエール・コレクション) [DVD]
名演だと思います。必見。2010年12月にコメディーフランセーズで『守銭奴』見てきましたが、本物もいいが、DVDは違った意味で素晴らしい。気合いの入り方が相当なものだと思います。舞台装置や服装が簡略でモダンですが、それだけに演技に集中できます。
オリジナル・サウンドトラック コーラス
フランスでは、映画と共に脅威の大ヒットとなったコーラスのサントラですが、まさに天使の歌声。
旋律の美しさもさることながら、郷愁を誘うジャケットとボーイソプラノのシンプルな歌声は、今の時代却って新鮮に聞こえます。
映画の方は日本公開を楽しみに待っていますが、本編を観てから聞くと、更に感動が増すとの事。
この歌声を聞いていると、川端康成の「雪国」の中の“悲しくなるほど美しい声”という一節が想い出されます。
私の一番のお気に入りは、ノスタルジックな色の濃い“ペピノ”という曲と、この旋律に歌がついた“海への想い”。
サントラを聞いているだけで、ヌーベルバーグ以前の良きフランス映画が戻って来たようで、嬉しくなります。