カプコン・ゲーム・ミュージック
ちょうどこのアルバムに収録されたあたりまでを境に、一時カプコンの曲は停滞期に入って、それはストリートファイターIIの頃まで続くのですが(途中ストライダー飛竜などの名曲もありましたが)、このアルバムの範囲のものはどれも素晴らしいです。
特に魔界村のOPデモの盛り上がりは素晴らしいですし、ゲームオーバーからネームレジストに至る一連の流れの美しさは当時では屈指のものだったと思います。ソンソンが曲を聴いただけで妙に勢いづく人が今でもいるんじゃないでしょうか(笑)。私も何故か体が…。戦いの挽歌やガンスモークもシブいですし、戦場の狼は今聴いてもやっぱりカッコイイ。思わずカプコンクラブに応募したくなります(一部笑)。エグゼドエグゼスの金属感溢れるサウンドも特徴的です。そして隠れた名曲セクションZ。ゲームが凄く地味だったので(でもファミコン版は面白かったんですよ)実際にゲーセンで耳にした方は少ないと思うんですが、かなりの名曲なんですよ、実は。
とりあえずカプコン黎明期のサウンドはこれを聴いておけばOK!
インセプション [DVD]
マトリックスとアバターのように自分の分身が動き回る映画だが、それが他人と共有する夢の中という設定。夢だから精神分析の要素がからんでくる。そして、その夢の中でまた夢を見るという多層構造で、物語が少々難解。レオナルド・ディカプリオ主演ということでシャッターアイランドと比較してしまうが、あちらは謎を謎として視聴者に投げかけ、視聴者それぞれの解釈を促す映画。それに対してこちらは決して謎ときの映画ではないはずだが、一度観ただけでは、多層夢構造の整合性がとれているのがぼやっとわかる程度ではないだろうか。それが難点。
アクション、VFXが突出して面白い作品だとは思わない。が、夢の中の街がぐにゃっと変形する様子等や、無重力状態を想定してのアクションは観るべきものがある。
しかし、日本のお城のような建物は、日本人が観ると奇異に感じる。そして渡辺謙が活躍する場面が思ったほど多くないのも残念。