地球道草アンダンテ―ドリームランドexp. (フラワーコミックススペシャル)
漫画家でありながら、世界的に評価の高いバンド「パスカルズ」の一員として活躍する大竹サラさんのコミックエッセイ。ロハス的なことや、スピリチュアルなことにも触れている、とてもユニークなエッセイです。連載当時、日本ではほとんど知られていなかったローフードについてや、断食の体験が描かれていました。また、パスカルズとしての演奏旅行についての記載も本当に面白いです。1巻しか出ていないけれど、2巻目もぜひ出して欲しい本です。
競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)
中公新書の経済書と云う事で敷居は高いのであるが、流石はエコノミストの投票による2010年の『ベ
スト経済書』第一位に選出されただけある名著である。併読リスト(ストーリーとしての競争戦略、競争
の作法、フェイスブック若き天才の野望、そして本書)の一冊であったのだが、ついつい著者の巧みな展
開力に負け本著に没頭してしまった。格差、雇用、不況など我々が隣接している問題を通して金融リテラ
シーの必要性を淡々と説く。
経済的な知識を備えておくことで、人間の本能的な思考法を修正しながらより良い選択肢も用意できる。
特に経済的な思考が必要とされる局面(不動産購入や株式購入など)では正しい物差しになる筈であると。
サラリーマン、就活生必読の一冊である。