天使のしっぽChu! 優しい愛の羽
作詞の畑亜貴さん、作曲・ヴォーカルの伊藤真澄さんのお二人は、今でこそあずまんが大王の主題歌などで大メジャーですが、以前はゲーム関係の仕事が多かった方です。いまだ一部に根強いファンを持つセガサターン/プレイステーション用ソフト『エターナルメロディ』において、お二人はそれぞれの機種のOP/EDを担当され、高い支持を受けました。今回のこの「優しい愛の羽」は、ちょうど両機種のOPを混ぜたような感じの曲調でとても耳に馴染みました。
C/Wの『ねむねむ天使』は名曲「空耳ケーキ」をさらに畑さんノリで作詞して詰めた曲、という感じです。ちょっと切なげなところもある歌詞ですが、それを伊藤さんがポップで楽しい曲に仕上げてあって、「心配なこともあるけど、笑顔でいこうよ」というメッセージを感じさせる素敵な曲に仕上がってます。
両曲とも、Chu!のストーリーのバックにある重みみたいなものに、雰囲気合ってると思います。畑さん伊藤さんのファンの方はもちろん、Chu!作品自体のファンの方にこそフルコーラス聴いて頂きたいです。
やさしい時間の中で
“やさしい時間の中で”は、特別なところの無い普通の若い女性ロボットが心に抱く、
まだ告白できない相手への巧まない素直な語りかけ:夢の歌といったところでしょうか。
サミィ:田中理恵さんの歌声はここではあくまでも透明ですが、何か香りのようなものを
感じます。最後は、決着のつかない終わり方で、人とアンドロイドの物語がまだまだ
時間をかけないと落ち着いていかないことを暗示しているようです。たとえ一人ひとりが
どれだけ思っていたとしても。
同じ田中理恵さんの“Let Me Be With You 〜ちぃVer.〜”が16歳の女の子の恋の歌、
“Raison d’etre”がはっきりと意思を持った20歳ぐらいの女の子の希望の歌、
“I hear you everywhere”が失った恋を懐かしむ大人の女性の歌に思えるのに対し、
この“やさしい時間の中で”の透明感がすばらしい。田中さんは声優として千差万別の
キャラクターを演じておられますが、歌でも限りなくいろいろな表情を出しておられる
のですね。芸能界でのデビューは歌い手としての方が声優としてより早いそうですが、
さもありなん。
今回は、「イヴの時間」ファンとして以上に田中理恵さんファンとして満足しました。
Piano Versionは素敵なだけにアニメで流れた部分だけでなくFullで欲しかったです。
いずれどこかに収録されますように。
ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
「星を継ぐもの」の続編。前作に比べるとさすがにインパクトは薄いが、それでも必読の続編と言える。前作ミネルヴァで生まれた人間そっくりのルナリアンの説明は説き明かされたが、ガニメアンについては明らかに説明なしで終わっていた。
本作は、ガニメアンの全てが語られる。
しかも、前作は発掘調査が主だったのでやや臨場感に欠ける趣があったが、本作は、なんと、間違ったタイムスリップから帰還した、生きているガニメアンを登場させることで、セリフの多い、ライブ感のある作品となった。
さらに、ガニメアンが決して語ろうとしない、地球人の出生の秘密はとても面白い。
そして、現代に戻った古代のガニメアンたちは、真の現代に生きる先進したガニメアンに出会いに旅たつ。。。自然に第三部につながる展開がまっている。
拝啓、父上様 DVD-BOX
ゆっくりとした時間がドラマの中で流れてるんですよ、それが見ていてどこか温かい。竜さんと一平の師弟愛だとか家族愛だとか、本当に心からポカポカって温かくなりますね。
自分が言うのも生意気ですが、倉本さんは登場人物を凄く大事になさる方で、細かいところまでリアリティがあるんですよね、例えば素直にお母さんと呼ばない一平とか、中条の女将さんの優しさとか、みんなの不器用さとか、シャックリとか(笑)
とにかく素晴らしい作品です。僕は毎年お正月には実家に帰ってこのドラマを見ています。その度に思うのが親の大切さです。見終わった後は優しい気持ちになれるから、素直に親に生んでくれてありがとうって言えるんですよね。
そういうドラマってありましたか?いや、多分あるんでしょうけど、とにかくこのドラマは名作中の名作です。
奥田さんの演技も素晴らしい!
Disintegration
最初は、トランスだと聞かされて聴いた初のI'veCDだった。しかし、今まで聴いてきたクラブ音楽とは程遠い物だった。
しかし後に、彼らが独自に「trance」を解釈した物だと見方を変えたとき、大きな過ちに気付いた。今までのトランスがあまりに霞んで見えたのだ!
今までのトランスはあまりに型にはまりすぎ、飽き飽きしていたところだった。そこで偶然聴いたCD。間違いなくこのCDは人生を変えた。今まで何百枚とアルバムを聞いてきた中でこれほどの衝撃はなかった。
もし同じ境遇の人がいるなら、少し聴いてみればわかると思う。同じ衝撃をあなたに体験させる事が出来るなら、このCDはあまりに安すぎる。
圧巻はDisintegration。軽く世界のダンスチャートを駆け上がり、ヘビープレイだろうこの曲が埋もれているのが悔しくてしょうがない!
全体としては、トランス系の歌物だが、質がそこらのJ-popとは桁が違いすぎる。他の曲もクオリティが恐ろしく高く、もちろんクラブ音楽に興味がない人にでも、本当に誰にでもお薦めできる、非の打ち所がないCD。全く…すごい作曲集団ですね。適切な言葉がもう見つかりません。