さらい屋五葉 第三巻 [DVD]
テレビでは気がつかなかったが、改めて観ると絵や音の細かいところまで配慮されていることに驚いた!またDVDの発売時期に合わせるかのように秋の描写がたっぷりで、これもまたジワ〜ときた。実際に確認してみて下さい。
大阪豆ゴハン(3) (講談社漫画文庫)
この中で明かされるオオサカ的な出来事。これはマジですか?マジ…らしいですねえ。
日常で仕事場で、バリバリと行動するバイタリティ溢れる女性達と、それを上手いことかわしつつシタタカに立ち回る男性達が大勢出てきます。皆さんがっちりしてるんだけどどことなくノーブルな感じも漂わせており、今までのイメージの『大阪っぽいもの』とはちょっと違った雰囲気。作家さんの絵柄によるものが大きいのでしょうが、外国もののようなオシャレさも感じられます(実際キャラクターのモデルが外人さんばっかなんですけどね。笑)。
本当に何気ない日常もこんなに面白く読めるのは、お国柄のせいなのかな?
地元から高速バスで12時間かかる街・オオサカ。そこは距離は勿論イメージ的にも遠く離れた不思議の地です。『ありふれたファンタジイ』を楽しめる一冊・おすすめです。描き下ろしもあるので元の単行本を買った方も買って損無し!私はどっちも買いました!
※続巻も文庫化決定だそうです!外国に行っても変わらない大阪女性の逞しさや阪神大震災のエピソードなど、巻を増してなお読みごたえのあるストーリー。大変待ち遠しいです。
漢語会話301句〔修訂版〕(日文註釈本)(中国語) (北語対外漢語精版教材)
インターネット中国語会話教室【 ならっCHINA 】の指定テキストに採用されています。中国語学習者の入門テキストとして中国国内で発行され、これ一冊で日常会話レベルに到達すると長年の間、世界レベルで幅広く認められている定番の一冊になります。こちらの商品は入門学習者には安心な日本語注釈付きになります。
狼の死刑宣告 [DVD]
無残に家族を殺された非力な父親が、復讐に燃えて悪人をやっつけるという単なる娯楽映画ではないと思いました。
私刑によって報いを受けさせる決意をした父親は、見事仇を討つことができたが、その後憎しみの連鎖に巻き込まれ、ギャングの反撃を受けることになります。
家庭に迫る危機。「それだけで済むと思っていたの?」と呆然とする妻。長男を失った悲しみの深さは妻も同じはず。その愛妻から、正義の暴走を咎める発言を聞き苦悶する夫。
「戦争状態に陥ってしまったのですか?」と冷静に問い詰める警官。私戦を開始すれば、もはや一般市民ではないですよ、というメッセージに受け止められました。
事態の深刻さがひしひしと伝わってきます。
そしてついに長男だけでなく妻を失い、次男も重傷を負ってしまうことに…。
後に引けない父親と、家族を殺されたギャングたちの血を血で洗う抗争となってゆきます。
きっかけはギャングに責任があるのですが、いつの間にか怒りに我を忘れた父親もギャングも、内心の動機は全く同じ状態で闘うことになります。
最後に生き残ったギャングから「あんたは俺たちと同類だ」と言われてしまいます。
「クズ野郎」「ケダモノ」という呼称にふさわしい野卑なギャングたちと、父親は内面の意思において同質化してしまうのです。。
元々失うものはないギャングたちに対して、残された家族も社会的地位も失う父親。
決して押し付けがましくないのですが、さりげなくメッセージを散りばめながら、家族を守る正義とは何かを問いかける映画でした。