というのも、本書の副題にもあるとおり、

グローバル化の現実のダイナミクスについては、
本書のほうがより詳しく説明されているからである。
例えば、人口や移民の問題から、観光・消費文化、
メディアや都市の抱える問題、そして何よりも環境・女性、
今日の反戦運動なども含めた社会運動が、
グローバルにどのように影響し合っているかが、
本書では具体的に記述されている。

また!、キーワードの章などを見ても、
グローバル社会学がどのような用語や視点を持っているかが、
一目で分かるように整理されている。

無論、こうした具体的な事象分析に辿り着くには、
それなりの理論的根拠なり視角を有することは言うまでもない。
そのためには、是非ともI巻と併せて読むべきであろうが、