浪花少年探偵団―浪花の熱血先生と教え子探偵団の事件簿 (サスペリアミステリーコミックス―東野圭吾ミステリーシリーズ)
主役は学校の美人先生という設定ですが、「少年探偵団」というわりには子供たちの活躍の場が少なすぎるようです。
できればもっと少年たちならではの主張、キメ台詞のような場面が欲しかった。
それで先生がハッとするようなところがあれば、ラストがもっと活きて感じられたかも。
先生に迫る男衆も、絵柄では魅力的だけども、台詞ではそれほど魅力が感じられません。
最終話を思えばそれでもいいのかもしれないけれど、わたしとしてはそれぞれに魅力的な場面がもっと欲しかった。
キャラクターよりストーリー重視型と思えばいいのでしょうが、せっかくの設定がもったいない気がします。
なんだか無難におさめた感が強いラストでした。
きれいで安定した絵柄で、画面的には安心して見れました。
内容もテンポよく、あまりハードな推理ものというわけでもなく、読みやすいと思います。
しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)
前作「浪花少年探偵団」の続編である。事件の謎ときは前作より少ないが、相変わらず教え子との会話がおもしろい。ボケと突っ込みは現在漫才にも十分適応できるほどの内容だ。一般文学327作品目の感想。2011/01/30
浪花少年探偵団 (講談社文庫)
東野圭吾氏の作品をいくつも読んだ中で、これは異色の作品でした。とにかく”おもしろい!”
正直いって、推理なんてどうでもいい。(あ、もちろん事件の方も面白いんですよ。)それよりなにより、しのぶセンセと悪がきたち、大阪府警の万年ヒラ刑事コンビが織り成すドタバタコメディーは、笑いあり、涙ありでとにかく飽きない。事件をきっかけに新藤刑事がしのぶセンセにほれてしまうが、センセが見合いをしたことで、恋ガタキがあらわれ、こちらの恋の行方も気なるところ。とはいえ、今の段階では新藤刑事が一方的にほれてるようですが。
なにはともあれ、関西弁というのは不思議なものですね。少々きついことを言ってもきつく聞こえない。この物語を標準語で書いたら、味も素っ気もないでしょうね。関西弁にしか出せないおもしろさがあふれています。
この小説の続編『しのぶセンセにさよなら』もおすすめです。
新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)
東野圭吾氏の作品をいくつも読んだ中で、これは異色の作品でした。とにかく”おもしろい!”
正直いって、推理なんてどうでもいい。(あ、もちろん事件の方も面白いんですよ。)それよりなにより、しのぶセンセと悪がきたち、大阪府警の万年ヒラ刑事コンビが織り成すドタバタコメディーは、笑いあり、涙ありでとにかく飽きない。事件をきっかけに新藤刑事がしのぶセンセにほれてしまうが、センセが見合いをしたことで、恋ガタキがあらわれ、こちらの恋の行方も気なるところ。とはいえ、今の段階では新藤刑事が一方的にほれてるようですが。
なにはともあれ、関西弁というのは不思議なものですね。少々きついことを言ってもきつく聞こえない。この物語を標準語で書いたら、味も素っ気もないでしょうね。関西弁にしか出せないおもしろさがあふれています。
この小説の続編『しのぶセンセにさよなら』もおすすめです。