バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ (角川ホラー文庫)
前回の「黄金の闇」前の2冊よりボリュームがなかったけど
その分内容は濃く読み応えがあったのに今回はなんだか物足りなさ
を感じました。
本の厚みは増したけど、同じ文章が繰り返されてる部分あり。
ちょっとネタバレ↓
催眠術が鍵なのですが、平賀がピンチに陥った時がまんま繰り返されてます。
ページ稼ぎ?
決してつまらなくはないのですが、出てくる人物が現存の人もいて
それがより現実味を与えてしまい、陰謀のニュースを読んでる雰囲気に・・・
神父で奇跡鑑定にきてるのに警察寄りな解決方法(お馴染みのビル刑事も出てきます)
になっていて探偵コンビみたいなのが残念。
しかし、好きな作品なので次回作に期待したいです。
バチカン奇跡調査官ラプラスの悪魔 (角川ホラー文庫)
バチカンの奇跡調査官である平賀とロベルトという二人の神父を主人公としたシリーズの第6弾は、今までのオカルトっぽい話しから、一転して、科学、物理学のお話。今までも良かったが、今回はシリーズ最高の出来かも
自分がホラーやオカルトよりも科学SFのほうがジャンルとしては好みであるせいかもしれないが、なかなか読ませる話だった。
出だしは、いつものオカルトっぽい話。幽霊が出るというゴーストハウスの設定は、フィクションだったかノンフィクションだったか、どこかで似たような話を聞いたことがあったけど、そこへロベルトと平賀が、要人の謎の死を調べるところから始まる。
人が消失したり、幽霊の声が聞こえたりとまさにホラーなんだけど、どこからか話は一転して、科学のお話へ。あんまり科学は詳しくはないんだけど、その展開がなかなかスムーズなので、あまり違和感も感じず、楽しめる内容だった。
以前出てきた、ロベルトと平賀を苦しめたライバル!?も登場し、より一層、楽しめる一冊だった。