猫の恩返し/ギブリーズ episode 2 [VHS]
「ギブリーズ episode 2」から始まるので少しとまどった。3または4話に分解できるオムニバス風物語。カレー屋は笑える。映画「タンポポ」を思い出させるシーンあり。これまでのジブリ作品から表現方法が変わった実験的印象。「猫の恩返し」は瞳が大きく手足の長い少女漫画のようなキャラクターを受け入れられるかどうか。少女の成長物語としてそこそこのでき。ラスト近くの空中シーンは迫力あり。この部分だけはこれまでの駿作品を凌駕している。DOLBY SURROUNDはよく効いていてテープでも音がよい。
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大人の話ではあるが、キャスティング、演出で若者にも受け入れられるように作られているのがわかるが評価できる。原作を読んだ人には原作と全然違うという感想があり全賛否両論あるが、時代も考慮して作られているので原作と比較するのはおかしい。ストーリーはやはり最後がハッピーエンドでないので何か嫌な感じは残る。このような終り方で本当に良いのか?もちろんこの終わり方はインパクトは大きいし、ストーリー的にはこの終わり方が正解なのだあろう。しかしやはり鉄平や三雲さんのような本当に大志のある人間が策略だけで動いている人間に勝って欲しいと思った。フィクションの世界だけでもね。
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三谷幸喜シリーズ第一作目という事で完成度も低めだろうと思っていたら、そんなこと全然無いです!!
この役者さん以外の適役はいないだろうという最上のキャスティング。
もともと舞台のものを映画化したということもあって、セリフの歯切れの良さが並大抵じゃない。
「舞台は生もの(ナマモノ)」
と言いますが、あの映画は生ものの新鮮さを失っていません。
『つくる。』
細部まで追求したり、なげやりにやったり、勢いにまかせたり。
それでも面白いものをつくる、ということにこだわり続けた人の作品です。
三谷幸喜さんの作品は、熱い。生きています。
私は高校で演劇部に入っていた時、台本を書かせてもらった事があるのですが、
その時の心境が再び体に蘇えりました。自分で作った作品が、どんどんどんどん変えられてゆく。
そのつらさ、本当に分かります。
しかし、台本は、
一度役者の声が吹き込まれ、照明の光に染められ、そして音響の震えが伝われば、もう、みんなのものです。
そうして、最後には一つの芸術が生まれる。
この映画を見て、『つくる。』という興奮、あらためて感じました。
もちろん、演劇関係のひとへ。
そして、すべてのひとへ。