ブラック企業とシュガー社員
著者第1弾である『シュガー社員が会社を溶かす』では、
一方的に社員が悪いように扱われていて、
書評も賛否両論であった。
しかし、前著を経て3冊目の今回は、
『シュガー社員化させてしまうのには企業側にも問題がある!?』
よって、糖度の薄いシュガー社員は、
『何とか育てよう!?』ということになったようだ。
田北さん、だいぶ方針が固まってきたみたいですね。
実際、会社やマネジメントが圧倒的に悪い場合もあるので、
シュガーと言われている側の社員にも詳細なインタビューが
必要と思われます。
内容的には、
・出だしのシュガー社員糖度チェック
・後半のブラック企業度チェック
は面白かった。
私のかつて在籍していた2〜3の会社が、
実はブラックだったと判明………(笑)
あと途中、気になった記述で、
今の40代〜50代は自己犠牲を強いられた時代で、
若者のことなんぞわからんというようなことが
書かれていたが、今の40代に関してはちょっと違うと思いますよ。
彼らは、新入社員の頃は『新人類』と呼ばれ変わり者扱いされていたし、
3年で会社を辞めてしまう走りの世代です。
今では、新進企業の改革経営者であったり、
ノーネクタイや茶髪も居ますしね(笑)
先入観はいけません。
今回はシュガー社員の問題というより、
企業側への注意喚起、労務対策伝授という内容で、
有意義な読後でした。
但し、『俺リスペクト型+プリズンブレイク型』
の事例は凄まじかったですね…
これには参るかも……
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書)
期待していた『シュガー社員』の続編。
本作は、シュガー社員の視線からなぜ、シュガー社員化するのか、そしてシュガー社員を見抜く方法、効果的な対応方法などを明記。
前作同様、具体例が豊富で読みやすい。決して、単なる俗流若者論でないことは請け負える。
俗流若者論であれば、いまどきの若い者はどうしようもない、というところで話が終わってしまう。その点では、前作は俗流若者論、と非難されてもおかしくはなかっただろう。
本書は、シュガー社員を見抜く方法、対応方法などを明記している。この点が俗流若者論とは明らかに違う。
30代以降の会社員や上司世代は、会社防衛論として読むことをお勧めしたい。企業買収やヤクザ対策だけが会社防衛方法ではない。内部から瓦解することだってありえる。そうならないためにも是非。
さらに20代以下の若手社会人、大学生にもお勧めしたい。上の世代はこう見ている、こうなってはならない、というサンプル集として読んで欲しい。
シュガー社員が会社を溶かす
シュガー社員 言いえて妙です。読み進んでも「わかる!わかる!」の連続で「世の中似たような人間多いのね」と 妙な納得はしました
しかし この種の人々にたいして「時代がそうだから、我慢してね」のような解決方法で、これじゃ毎日 現場で苦労してる中間管理職がオーナー 上司から言われているのと 何も変わりません。
そういう意味では話のネタ本としては いいですが根本的解決の本ではありません。