寝ない関係 (ワニブックスPLUS新書)
かなり期待薄で手に取ったものの、見事に期待を裏切り面白かった。
モト冬樹氏の交際術は他人との距離間をうまくとって自分も相手も疲れない関係を築く点がポイントである。
このため、学校や職場等で(異性に限らず)他人との距離感がうまく掴めない方には参考になると思われる。
ただ、氏も若い頃は「やりまくった」と書いている通り、書物の知識だけで人間関係を円滑にするのは難しいため、沢山の人と接し人間関係の法則のようなものに慣れることも大事と思う。
悲しみはヅラで飛ばせ~「ヅラ刑事」サントラファイル~
サントラということもあり、十曲程収録されていますが、特に表題曲が大変深い味わいがあり、耳から暫く離れそうにありません。ウケ狙いの曲かと思いきや、歌詞が深くてひきこまれる。人は皆、欠点を隠したがり、隠す行為をするとその思惑とは裏腹に余計に目立ってしまい見苦しくなる。そんな誰もが経験しそうなことを『ヅラ』をネタに歌い上げ、自然体でいることの潔さが欠点を欠点とみせず自然に映り、魅力や個性にすらみえることを語っている。モト冬樹さん自身『髪』をネタにしたり、されたりしながら、トレードマークにすらして芸能界でインパクトをはなち活躍されていることからもこの歌詞は説得力がある。ただ一方で、誰もが欠点をさらけ出せるわけでもない。寧ろその弱さや後ろめたさが人間の本質ともいえるだろう。だから歌詞でも、隠すことも時には良いと認めてくれてもいるので包容力も感じさせられる。一度聴いてみれば、自分の欠点と向き合い付き合っていこうとも思えるだろう。モト冬樹さんの低音で控えめな淡々とした歌い方が歌詞の説得力を強めています。落ち込んだ時や自分に嫌気がさすときにぜひ聴いてみてください。ちなみに、発売日が23日ということは、髪が『フサフサ』と掛けているのかもしれませんね、するとやっぱり本音は…。
センセイの鞄 [VHS]
パジャマのままセンセイの家へと夜道を走る月子さん。恋って こういうものなんだなあ、、と思います。月子さんが慌てて身支度をするシーンが何ヶ所かありますが、見ている方は何だか楽しいのです。月子さん(小泉今日子)が可愛いからでしょう。ラストシーンもよくできていると思います。月子さんとセンセイの恋愛が軸ですが、人生って一体どういうものなんだろうか、と考えさせられました。
悪虐
「妻との約束」を果たすため「悪魔に魂を売った」と独白する主人公に感情移入できません。
新堂冬樹の作品に感情移入できる(良い意味で)登場人物は皆無ですが。
冒頭から小学生をリンチ、かつての恩人を半殺し、妻と瓜二つの娘をレイプする……など悪魔の所業と言えます。
問題は引き延ばすだけ引き延ばした後に「妻との約束」が明かされますが……
言ったらなんですが優柔不断な男がとち狂って「妻のため」を大義に掲げ鬼畜、外道の所業に及ぶだけです。
同じ人間のクズでも『溝鼠』の鷹場とか『毒蟲』の大黒のほうが『妻との約束』なんて下らない行動原理を持ち出さないのではるかにマシ。
文句垂れながら最後まで読むところが新堂ファン。
弁護士のくず DVD-BOX
毎回一つずつ依頼が持ち込まれ、
解決していく弁護士ドラマの定番を押さえつつも、
解決の仕方は、裁判に勝つというだけでなく、
弁護士のくず流解決がみられるドラマです。
コミカルな演技で新しい魅力を出した
弁護士のくず役のトヨエツと
新米弁護士で、まっすぐで融通がきかない武田君を
伊藤英明がうまく演じ、
脇を高島礼子、モト冬樹がうまく固め
毎回楽しめます。
ほしのあきさんも、本人役で出てるのか!?というくらい
存分に魅力を発揮しています。
同じクールで放送された七人の女弁護士を意識した回は
本当にいいの??こんなことやっちゃって!??
と思わず笑ってしまいました。
本当は星5つでも良かったのですが、
弁護士のくず2を作るためか、
武田君、くずさん、哲子ちゃんの関係がどうなるのか
決着が見られなかったので4つにしました。