ガンバとカワウソの冒険
イタチのノロイとの戦いを終えて、田舎に戻ったガンバにシジンの恋人を探してくれと仲間がやって来た、さあ新しい冒険だ。冒険物語だけでない何か伝わる物があります。ぜひ読んで見て下さい。ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
テレビシリーズ DVD-BOX 「ガンバの冒険」
かつてVTR・LD共にその金額の豪奢さに涙をのんだあの名作を、念願のパーソナルソフトとしてやっと手に入れる事ができる!この喜びをどう表わしたら良いのか? まず斎藤惇夫の原作が、そこにあった。
そしてセルアニメーションの最大の強みであるデフォルメの手法により「ネズミ」が、友情と勇気と正義を語って、冒険の旅に出た幸せな時代が、そこにあった。 日々の生活に疲れた時、そして阪神大震災の時、ことあるごとに「くじけるもんか、負けるもんか。俺はがんばり屋のガンバ様だぜ!」野沢雅子のこの声にどれだけ元気をもらったか?
彼らを知った「人間」達は、ここぞと言うとき、今も勇気をかき集めながら「ネズミ」達の合言葉を口走っている。 「みんな!しっぽを立てろ!」
劇場版『CLANNAD』 DVD スペシャル・エディション (初回限定版)
私は原作未プレイで観に行ったので、原作未プレイ側でのレビューを書きます。
なので、原作プレイ済み・およびテレビアニメ派の方には参考にならないかもしれませんが、ご承知置きください。
聞いた話によると、このCLANNADってものすごく長いゲームだそうで、それを劇場版に縮めるというだけで「ちょっと無茶があるんじゃないの?」と思います。
でも、(原作未プレイ故にそう思うだけなのかな?)予想よりもうまくまとまってると思いました。
ちょっと分かりにくい描写があったりもしましたが、最終的にとても良い終わりだったと思います。(劇場版AIRよりも分かりやすかったと思います)
笑えるところも泣けるところも散りばめられていて、演出も良かったです。
個人的に、京アニさんの絵が好きなので、劇場版の絵柄は癖があって最初「うーん?」でしたが、慣れるとそんなでもないかと思います。
で、この劇場版を観終えた後にテレビアニメ版を観始めたんですけど・・・やっぱ全然違いますね。(笑
そりゃあ違って当たり前なんですけど(同じのをやっても面白くないですからね)、テレビアニメ版の方が原作に近いんでしょうね。
まだテレビアニメ版は最後まで放送されていないので、どのような終わりになるのか分かりませんけれど、観終えた後に「どちらも良かったね」と言えるのを期待しています。
劇場版を批判している方の気持ちも分かるんですけど(まあテレビアニメ版が良すぎますからね)、これはこれで、本当に良い作品だと思います。
いろいろ考慮して星は4つをつけようかなーと思ってたんですけど、テレビアニメ版を見てから風子に惚れてしまったので(笑)風子が出ていない劇場版からは星を1つマイナスし、3つをつけさせてもらいました。
ガンバの冒険 DVDBOX
冒頭、海へ向かって川を下るガンバとボーボ。
この川面がまっしろです。何故か。油膜が張っているのです。当時は工業廃水をそのまま河川に垂れ流しておりまして、油膜が太陽光に反射してまっしろに輝くのです。異常な現実感が退廃的に美しい。
鎖を駆け上る七匹のねずみの挙動がすべて異なります。緻密な作画に舌を巻きます。ねずみと人間の時間軸が違います。互いに異界の住人なのです。ガンバは実際のイタチをみたことがありません。想像のなかのノロイは不安と恐怖が生んだ絶望の怪物として膨らんでゆきます。
そして実際のノロイときたら!ああ、もう、思い出しただけでも泣きそうです。こんなの勝てるわけないじゃないですか。
それでも戦うんです。知恵と、勇気と、絆で。尻尾をたてて。
この作品自体が通過儀礼なのです。子供の、ではありません。挫けそうになった大人の背中を押し、ふたたび立ち上がらせる力を有した希有のドラマです。ようやくその事実に気が付きました。さあ。