アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)
この作品に登場する老人、テッドはキングの作品「暗黒の塔」シリーズと関わりのある人物です。しかし、暗黒の塔を読んでいなくても、一個の作品として素晴らしい出来であり、ヒューマン・ドラマ本としてのキングの才能が至る所にちりばめられている良書です。
この上巻を読んでしまったが最後、下巻を読まずにはいられませんよ。。
アトランティスのこころ〈下〉 (新潮文庫)
家族ではない、うんと年長の友人をもつということは、男の子にとっても女の子にとっても、かけがえの無い幸運だ。世の不思議に対して明解な答えはなくても、少年が「自分と世界」について考えるきっかけになる。こういうのを、(中学生なら十分理解可能)夏休みの課題図書にするくらいの気のきいた世の中になればいいのにね。
アトランティスのこころ 特別版 [DVD]
ガールフレンド・キャロルのボビーと一緒にいるときの仕草の数々が素晴らしいと思いました。夢あふれるアメリカの生活に超能力が織り込まれて、とても不思議な雰囲気のある忘れがたい映画でした。
BGMも素敵です。
アトランティスのこころ 特別版 [DVD]
アンソニーホプキンスが超能力者であったりするところとか、ややわかりにくい点もありましたが、なんだか良い感じの映画でした。レビューになっていませんが、観てみれば、その”なんだか良い感じ”がわかると思います。全体的に映像がとても美しかったです。
アトランティスのこころ (下)
素晴らしい本だと思う。アメリカにとってのベトナム戦争とは何だったのか、
それに巻き込まれたある世代の怒り、悲しみ、そして虚無感というものを五つの時代(年代?)を通して描ききっている。キングの凄い所はそれをエッセイに終わらせるのでなく、フィクションを混ぜる事で逆にリアルに自分の"失われた"世代を描いている点にあると思う。70年代がにおって来る様である。
これは今までのキングのフィクションとは違った、"ベトナム文学"と呼べる物ではないだろうか?
ベトナム戦争の傷痕を戦場ではなく人々の日常を通して描いた傑作である。