[カルテル] kartell ゴム長ブーツ
ヒールつきの長靴をずっと探していたので、購入しました。購入前、丈の長さが長いのが気になっていたのですが、届いてみると思ったほど気にならなかったです。(ただし、私の場合は膝小僧くらいくらいまできていますが。)
歩きやすいので、雨の日でなくてもブーツ替わりに履きたいほどです。1点難点があるとすれば、この長靴のデビューの日が雪の日だったので雪の上では滑りました。雨の日の使用をお勧めします。
記者クラブ―情報カルテル
記者クラブの性格を日本の新聞社の成り立ちから歴史的に分析しているのは貴重。
「新聞が多様な視点を与えてくれる」ということが全く期待できない
ことを歴史的な必然としてあらためて確認されてしまい、とても悲しい。
訳者あとがきによると朝日新聞社の記者が著者をサポートしていたらしいが
なぜか朝日からは翻訳がなされなかったらしい。
この点からも記者クラブ問題の陰鬱さが推測される。
映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?
映画の評論や俳優の評価が表の歴史だとすれば
これは裏の歴史である。
関係者しか知らない裏の歴史。
著者は映画をサービス業だと位置づけて
税制の話や根拠無き値上がりの話など
綿密な調査と当時の人の話を丁寧に拾い書かれた
これはある意味、知られざる歴史書といえるだろう。
タイトルから想像されるような軽いものではなく
テイストは非常に重く苦い。
映画をサービス業だと言われると確かにそうだと思うのだが
映画館の施設など私達はそこにあるものを
今まで強制的にただ受け止めていただけだ。
価格設定と施設、果てはそこで働く人達に至るまで
サービス業だという視点で見た事がなかった。
それを教えてくれた一冊である。
そして著者の視点はただ非難批判するに留まらず
映画を愛する気持ちが根底にあるのが伝わります。
納得して1800円を払おうという結論が見えるから
最後まで納得して読み進める事が出来ました。
映画観でお金を払って映画を観る、、、
それが自分の中でどんな位置付けを持つか考えました。
「日本映画、崩壊」「宮崎アニメは、なぜ当たる」と
この著者の視点はいつも面白い。
業界を冷静に見つめ分析出来るだけではなく
この著書で歴史をも含めた世界観がひとつ完成された。
次回作が楽しみだ。
ちなみに私は映画館に対する見方が変わりました。
厭な事はちゃんと意見できる観客になれそうです(笑)
Edge
田中信正は日本におけるフリージャズの第一人者である佐藤允彦に師事した経歴を持ち、
その奇抜なプレイのみならず独特の演奏フォームからも極めて非凡かつ
「変態的」なイメージを抱かせるピアニストである。
私は2年前の大晦日に期せずして聴いた彼の「A列車で行こう」を決して忘れない。
ベテランドラマーの村上寛を振り落とさんばかりに白熱する彼のピアノソロは
「A列車」というよりも「暴走特急」と呼ぶのが相応しく、その音の洪水に呑み込まれた私は
終演後、その凄まじい音楽が感性の域値を超越して放心状態に陥った。
その切れ味鋭いインプロヴァイズは脳みそに「天才」の2文字を刻ませるには充分なものであった。
そして本作「Edge」である。
田中信正kartellというトリオ名義では2作目でありデビュー作から実に6年越しに発表された作品となる。
全て彼のオリジナル曲で構成されているがその水準はおしなべて高い。
その楽曲はどれも独特のポリリズムを含んでいるのが特徴的で
意外なほど(?!)均整のとれたメロディーで構成されているのが印象的である。
随所に入るフリージャズ的アプローチも彼ならでは。
しかしながら結局CD媒体ではライブにおける彼の「暴走」を目撃したときのような
カタルシスを得られないのが事実である。名実ともに日本のトップに君臨している
山下洋輔とのピアノ対決の際、名ドラマー森山威男をして「全く負けていない」とまで言わしめた
彼の高いポテンシャルの片鱗を覗かせるのは、本作においてはタイトル曲の「Edge」に限られる。
それ故に本作の魅力は前衛的かつ先鋭的なピアノトリオのサウンドスケープに尽きると断言して良い。
ここでの彼は明らかに総体的なトリオ表現の方に注力しており、その完成度は前作よりも際立っている。
寧ろ彼が脇役として参加している森山威男の諸作品の方が奔放な顔を見せているのが面白い。
ディスカバリ~カルテル・PL 訴訟・特許訴訟~ 米国民事訴訟のディスカバリ対応から学ぶ 国際的法律問題を有利に解決する “ ディスカバリ ” の正しい知識
アメリカで訴えられた時、訴訟手続で一番重要かつ負担の重いディスカバリ(証拠開示)の対応を日本企業向けに解説しています。米国訴訟は対応を誤ると即座に破滅するので、非常に有用だと思います。また、物語風の小話と同時進行で記述が進むので、読みやすいです。
筆者がディスカバリ・ベンダー(ディスカバリ支援業者)の社長のためか、記述はややベンダー選定に偏りすぎの感もあります。が、まあ、その意図は、(筆者の会社の宣伝目的はもちろんあるとしても)ディスカバリ対応について関心の薄い日本企業に対する、筆者の強い焦燥感にあると理解しました。
要するに、米国訴訟対応で絶対にやってはならない(しかし日本企業がしばしばやらかす)ミスは、「現地法人に任せきりにする」「弁護士事務所の言いなりになる」「自社にノウハウを蓄積しない」という点です。この悪弊が最も顕著に表れるのが、ベンダー選定の場面ということですね。
筆者が口を酸っぱくして言うとおり、どんなに日常業務が忙しくても、どんなに担当者個人に知識がなくても、訴訟のコントロールだけは失ってはいけません。といっても、別にアメリカ法を一から勉強しろというのではなく、「見積もりを取る」「作業範囲を事前に確認する」「セカンドオピニオンを取る」という基本的なことができているかどうかが問題なのだ、ということを再認識しました。