国境の南―元祖ジャパニーズ・バックパッカー1964/1966 (MG浪漫ブック)
友達にお薦めされて読んだ1冊です。
旅行本とか色々出てるけど、この時代にすごい!って感じ。
はちゃめちゃで読んでて笑っちゃいます。
字が大きく、あっという間に読みきれちゃいました。
この本を読むと旅に出たくなります!
南正人 ファーストアルバム
外大を中退し世界を放浪した元祖ヒッピーのセカンドアルバム。「ファーストアルバム」というタイトルだが、この前に、「回帰線」というアルバムを出している。これは、田舎の一軒家を借り切って、はちみつぱいやリリーが参加して、当時最高のミキサーだった吉野金治により録音された傑作。ミュージシャンが合宿してすこしずつ作っていった作品。個人的には、回帰線の方が思い入れがあるが、完成度はこちらの方が高い。日本に帰ってきたヒッピーの不思議な世界観は、物まねと国内市場受けをねらう、最近のjpopとは全く異なった味わいがあります。
サル [DVD]
新薬臨床試験にまつわる都市伝説をネタにドキュメンタリー風に撮ったと云うのは分かるけど、「新薬の副作用の恐さを元にしたサスペンス部分」と、「それに対する批判や警鐘というドキュメンタリー部分」、さらに「映画監督を目指す若者の挫折という青春ドラマ」の三つの軸が混在していて、全体として見ると何がメインなのかはっきりしない印象。
特にラストの爽やかな終わり方なんて、完全に青春ドラマで、それまでのサスペンス部分とのギャップがあり過ぎる。また、病院を抜け出してバカ騒ぎしたり、居酒屋のオヤジに追いかけられるシーンなんかはコメディっぽいし、見ている間中、「いったい何が見せたいの?」という違和感が終始付きまとった。
ただ、こういう「治験のアルバイト」と言うシチュエーションは非常にリアルで、自分も一緒にアルバイトとして、その場にいるような臨場感があり、ダラダラとしている展開の割には、それほど飽きずに最後まで見られた。ちょっと出演者同士の掛け合いがサムいのと、前述の通り、テーマが分りにくいのが残念。
回帰線
南正人はオンリーワンです。世界を構築する作業を芸術とするなら、この人は芸術家。
肉体の中に存在する音楽とその音楽を作り出す世界観が決定的に普通じゃない。
サウンドが荒い?演奏のタイミングが合っていない?そりゃそうかも知れないけど、そうしたものを飛び越えた世界観とその世界観を押し付けるのではなく、淡々と描きながら、相手を巻き込んでいく、そんなアルバムです。