Best Soundtracks~篤姫BEST and more~
吉俣良の曲を聴いていると、その叙情溢れる旋律は、かの巨匠エンニオ・モリコーネのそれ(フレーズが印象的なピアノとオーボエの使い方なんてまさに…)が思い出され、また全体を覆う優しいトーンが、まるで小津や木下、大庭など昭和の名匠達が手がけた"懐かしの大船調"松竹文芸物劇伴音楽の数々をも想起させてくれます…
Disc2の過去の"名作集"も中々いいけれど、やっぱりDisc1の『篤姫』は別格の出来で、吉俣の代表作たる中味の濃い物で、特にメイン・テーマたるや、ここ数年来の「大河ドラマ」の中でも"最高"の1曲だと思います… 何度聴いてもグッと胸に染み入ってきますね。
特典DVDの、コンサート映像もオマケにしては何と贅沢な内容なんでしょう! 「N響のスケールが無い…」なんて寂しい意見もあるようですが、小規模オケ(…しっかりと室内管弦楽団レベルの音が出てますよ、これで全然OK!)ながら、自作自演の大変情感のこもった素敵な演奏じゃないですか…
ARIGATO 30 MILLION COPIES -BEST OF TK WORKS-
Sony,avex,Pony Canyonなどレコード会社の壁を超えてシングルを集めて収録したベスト盤。
小室ファミリーの黄金時代のメガヒットの楽曲を網羅すると同時に,EUROGROOVEの「rescue me」のような,知る人ぞ知る隠れた名曲にもスポットを当てている。
3枚組とはいえ,小室さんの世界の全てをこのアルバムで見ることはできない。10枚組じゃなきゃ。
選曲や曲順はよく練られていると思った。
アクチュール 2012年 3月号 No.28
表紙の背景になっている冬の空色の濃淡が綺麗で、
屋上に立つ柔らかい表情の相葉君のシルエットが
とても際立っています。
相葉君の写真集かと思う様な写真の質感に驚きま
した。10ページに渡る写真は笑顔や穏やかな表情
ばかりです。インタビューが2ページ。
インタビューでは他の雑誌には無い内容の物もいく
つか載っています。
以前、相葉君が実家の犬を抱いた瞬間に犬の心臓が
止まってしまった事があって、その時はペットの犬
は助かったけれど、今まで飼ってきたペット達に「死」
については色々と考えさせられてきたそうです。
メンバーに対する優しさや思いやる気持ちが随所に出
てしまう相葉君らしい出来事や、仕事においても他の
メンバーとは違う捉え方・感じ方をしている部分を掘
り下げた内容だったり、とても興味深い内容でした。
誘惑天使―タイ性風俗で生きる女たちの400日を追う
はじめはタイトルを見て風俗リポートだと思っていましたが、読み進めてみると、タイの性風俗を実に面白い文章で分かりやすくありながら学問的にも観察している本であると感心しました。
なぜ日本人はタイにはまるのか、タイの社会はどんな構造なのか、非常に興味を持てると思います。出てくる登場人物たちにも感情移入してしまい、彼ら彼女らのその後が気になります。