ベスト・オブ・ケルティック・ミュージック
最後の『リヴァーダンス』の演奏(キース・ロックハート指揮ボストン・ポップス・オーケストラ)に、アルバムの他の演奏とは趣の異なる違和感を感じましたが、それ以外は、とても満足できるハイ・レベルで個性的な歌と演奏揃いで、ケルティック・ミュージックの魅力を存分に味わうことができました。
幻想的な曲あり、リズミカルなダンス曲あり、日本の民謡を思わせる懐かしいメロディーあり、胸にしみじみ沁みる哀愁を帯びたフルートの独奏あり・・・・・・。ケルト音楽の幅の広さと奥の深さが感じられる選集であり、これは実に質の高いアンソロジー・アルバムであるなあと感心させられましたね。
透明な静けさを感じるオンヤ・ミノーグの歌い口に惹かれた『サイレンス』、思い出のアルバムをめくるように懐かしい気分に浸った『キャリックファーガス』(歌うのは、ブライアン・ケネディ)、マジカルな呪文でも耳にするような、印象深い小品『フィヌァラ』(ナイトノイズのコーラス)、この三曲がなかでもよかったなあ。心を揺さぶられるものがありました。
期待以上の聴きごたえがあって、改めて、ケルトの音楽の素晴らしさに触れ得た気がした一枚です。
センチメンタル・ブルー~リチャード・ストルツマン・セレクション
ストルツマンの集大成とも言えるこの「センチメンタル・ブルー」は心が安らぐ一枚だと思います。暖かいクラリネットの音色、それを支えるピアノ、ベース。。。嬉しいときにも、悲しいときにも聴きたくなる、心に届く演奏ばかりです。まだストルツマンの魅力を知らない方は、この一枚をぜひ聴いてほしいと思います。
クラリネット協奏曲 [DVD]
クラリネットとストルツマンをこよなく愛する人ならば
必ず持っておきたい1枚ですね。
コープランドのコンチェルトをここまで分析して
それを演奏できるのはストルツマンだけでしょう。
買って損はしないと思いますよ。