ベルサイユのばら 6 [DVD]
これまでフランス宮廷の話が中心であったのが
オスカルの衛兵隊への転属や、黒い騎士による
事件などで、単なる侍従のようであったアンドレが
一気に表舞台に立っていきます。髪を切り急に美形度も上がり（笑）、ベルナールとの
対決で視力を失うという劇的なハンデを背負う
のですが、「男」らしさが急激に増すのも魅力的。
それにしても「アンドレ 青いレモン」って
題名はどうにかなりませんか？恥ずかしい~~！！
サウンドシアター ドラマCD ベルサイユのばら
２０１０年１２月にＦＩＮが出て、このシリーズは全３作で完結します。
「ベルサイユのばら」の本編自体はコミックスにして９巻、
その１巻から５巻途中（オスカルが近衛隊から衛兵隊へ転属する寸前）までをこの第１作目が扱っています。
「２」のレビューで触れましたが、話の展開が時系列ではなく、
ある登場人物に光を当ててオスカルが語っていくという手法なので、
原作では同時進行だったエピソードが、それぞれの人物編で別個に扱われるため、
初めて聞いた時には、なにやら落ち着かない気分がします。
ですが、脚本自体は原作のエピソードをほぼ忠実に扱っているので、
今触れられなくても後で出てくる、とわかって聴ける２回目以降は、
時系列が乱れた展開はそれほど気にならなくなります。
とはいえ、実は気になるのが、私のように原作をわかって聴いている人は、
エピソードの時系列の乱れはそうして解消できるのですが、、
「声優さん」で買ってしまった人で、
原作を知らない、もしくはアニメだけで知っているという場合、展開についていけたかな〜、
ということを老婆心ながら心配してしまいました。
私は「２」を買って、こちらを買って、ＦＩＮを買ってという変則的な購入をしたためか、
最初からそれほど違和感なかったのですが、
発売順にこちらから買って、しかも声優さんはメンズオンリー、
…かなり「きつい」と思われた方もいたことでしょう、特に初めて聴いた時は。
ですが、原作ファンならば、原作の雰囲気を損なわない脚本の巧みさで、
声優ファンならば、その演技の確かさ、素晴らしさで、
ついつい何度も聴いてしまい、いつの間にか「ベルばら」ワールドへ引き込まれたことでしょう。
…だからこそ、全３作、ＦＩＮまでいけたのだと、私は信じています。
私は全シリーズを携帯に取り込み、毎日の家事のお供にして、どっぷり浸かっています！
（イヤホンもしくはヘッドホン、必須です！）
私はこのシリーズに出会うまでは、声優さんの演技力とはアフレコの技術だと思っていました。
その認識を大きく改めさせていただいた、素晴らしい経験であり、作品でした。
「声」だけでの、性別・年齢を超えた表現、その演技力のすごさに驚き、
声優という職業に対する見方が大きく変わりました。
私的なツボは、デュ・バリー伯夫人とメルシー伯、ポリニャック伯夫人とベルナールを、
それぞれ一人二役（しかも、ポリニャック伯夫人とベルナールは直接対決します！）でやっていること。
デュ・バリー伯夫人の高笑いは必聴です！！
アントワネットの「加齢表現」も、さりげないけど、これぞ「プロ意識」のなせる技と思いました。
この作品だけで評価した場合は、星は３〜４かな、と思いますが、
全３作中の第１作目とするならば星は５、ということで今回評価させていただきました。
是非とも全３作、すべて聴いてみてください。
このＣＤの位置づけが分かると思います。
そして、「２」には収録されていないキャストトーク、「１」とＦＩＮでおなかを抱えて笑ってください。
私は大好きです、この弾けぶり、この落差！
それだけ声優さん方が真剣に演じてくださった証拠だと思うからです。
誰が摂食障害をつくるのか―女性の身体イメージとからだビジネス
著者は摂食障害を社会問題として論じています。
そして、食品やダイエット、フィットネスなど
女性の身体を商品としたビジネスを批判しています。
また、痩身を尊重する風潮を作り出し、
女性を誘引している社会をスリム教とも表現しています。
さるきちも、知らない間に
スリム教に入団していたのです。
さるきちの摂食障害という病気の
一因とも考えられるでしょう。
利用され損なわれていく身体。
せめて自分自身は身体を大事にしてあげないとね、
そんなことを感じさせてくれる本です。
