愛しの文房具 (エイムック 2191)
文具にこだわる人で、「実用性だけでは物足りない。遊び心や大人かわいさも文具に求めたい」という人に良い雑誌です。そんな人が押さえておきたい文具を中心に、網羅的に紹介されてあります。スタイリッシュなものや、ナチュラルなものでも、遊び心や大人かわいさに富んでいます。そんな素敵な文具も幅広く紹介されていました。欲しいものが、つい出てきてしまいます。本誌の表紙は、マット加工によって高級感があり、本文の紙質も厚めで、何だか永久保存版チックです。それで、価格が比較的いってるんですね。。表紙の写真がぼやけているのが残念です。表紙や本文の紙は薄くてもよいので、もう少し安くするか、もしくは、可愛くて使える付録があると良かったです。
お勤め帰りの女性が通りかかるようなステキな雑貨店によく置いてある文具もたくさん紹介されてあり、ブランドにこだわらずに購入しているものもありました。
好みのノートが見つからないので、自然とデコるようになってきました。雑貨売り場に赴くと、気がつけばノートのデコグッズをよく目にするようになってきているので、需要が高まってきてるんだなあと。そんなデコ・グッズも幅広く紹介されています。文具や、さらに文具をデコるのが流行っているのを実感させられました。
色とりどりのマスキングテープや、それらを集めている人を取材されていて興味深かったです。「デコ・グッズ入れ」まで発売されているとは!デコらなくても、ちょうど欲しかったノートが本誌のおかげで見つかり、そのブランドをググッてチェックできました。
レターアイテムも、100%好みのものがなくなってきて、パソコンで作ったり、アンティークな模様のスタンプを押して作るようになってきています。好みのレターアイテムをオーダーメイドできるお店があるのを知ることができました。このさい、オーダーメイドもアリだと思いました。
ステーショナリーライフの達人たちの、旅の記録帳や、飲んだワインや観た映画、行ったレストランなど、体験したことをイラストと文字でつづったノートなども紹介されていて、とても素敵です。他の人の作ったとっておきのノートを見るのは楽しい気持ちにさせられます。
小学生の頃に使っていた懐かしい文具も紹介されてあります。大人でも使えるよう、アレンジされた商品がもっといろいろ出てくるといいなぁと思いました。
マッチョテイスト 上 (キングシリーズ)
男らしい感覚(MACHO-TASTE)を持ち、
誰よりも強く美しいマッチョガール、室戸灯(あかり)と
巻き込まれてしまったその仲間達が活躍する、
人情筋肉活劇。
すべての事象を最終的に強引に「マッチョ」で片付ける灯ねえさんが凄い。
名セリフが多いのもこの漫画の特徴のひとつ。
「マッチョだったら友達(ダチッコ)さ!!」
「ものすご好きだった」
「マッチョはいつでも唇に剃刀をくわえた女で…心は男なのさッ!!」
「心の傷をさらけ出し、その傷に指をつっこむくらいじゃァないとマッチョじゃァないんだよーッ」
笑って笑って最後は、マッチョでしめてジーンとさせる面白さ。
久々に買って良かったと思った一冊。
当然、下巻も面白い!!
今の漫画界に足りないのは“マッチョテイスト”だ!
欲望 [DVD]
涙は出ませんでした。何故なら考える事が多すぎて、涙している余裕がなかったからです。かなり過激なシーンはありますが、グロテスクではなく、美しくさえ思います。素晴らしい作品だと思います。二度目はきっと泣けるでしょう。
女ぎらい――ニッポンのミソジニー
人の懐く観念には3つの水準、すなわち個人幻想、対幻想、共同幻想があり、個人幻想と共同幻想は逆立し、対幻想はそれらとは直に結びつかず、初源性を湛えながら(本質は非歴史的に)存在している。吉本隆明『共同幻想論』からの(上っ面だけかもしれぬ)知見だが、長い間「そう考えるべきなんだろうな」と思ってきた。
本書を読み、そんな見方を一変された。個人幻想と共同幻想が逆立していく要に、対幻想が権力のエロス化を通じて強力に機能していることを知らされたのだ。少なくとも近代に(近代家族のもとで生きる私達に)おいては! 著者はセジウィックの概念を用い、フーコーなどを引用しながら、その恐るべき仕掛けを白日の下に晒していく。それは衝撃的なものである上に、十分な説得力で示される。今の世の中はおかしい、分からない、嫌だと感じている人は、ぜひ読んでみるべき書だ。目の前にある大きな困難の形と、少しの希望が見えてくるのではないだろうか。
自由と平等の(民主主義)社会を担う近代的個人が、育つはずの近代家族――法などの共同幻想の侵入さえ拒む、このプライベートな空間は、対幻想が育まれる場のはずだが、実はDVや児童虐待の蔓延する、正に言葉通りの“無法”地帯であったのだ。事件報道される極端な事例だけ指すのではない。ごく一般的に、と言うより“あまねく”ということだ。だが、私達(特に男)にはそれが自覚できないよう仕組まれている(というか、気付きたくない)。権力はエロス化して侵入を果たし、私達の一挙手一投足を、そして思考や感情の末端までをも巧みに操る。そこで(疎外された)対幻想は再生産され、世の中のジェンダーによる支配構造を支え続ける。
ところで、著者は「欲望の三角形」ということを本書の最後の方で記す。現代の異性愛(によりつくられている秩序)には、一対の男女ではなく、ふたりの男とひとりの女がいる必要があるという。そうであるならば、対幻想についてもう少し正確に言うことが出来るかもしれない。私達(近代人)は、言葉通りであるところの対幻想の形成を阻まれているのであり、共同幻想が偽りのそれを押しつけていることになる。その押しつけの主犯は、当然男達なのだが。
対幻想もどきを捨てること(捨てられるか?)。その先に、さらに大きな(大きすぎる!)課題があること。とりあえず、それだけは本書により分からせてもらったと思っている。
Xmasの奇蹟 DVD-BOX
結婚目前に死んでしまった恋人(浩志35歳)の心が二十歳の青年 林田健の中に蘇ります。
目の前には愛する女性 堤直が居るのに その事を伝えられずすれ違う心。
ピアニスト「ゼノ」を元にクラッシックを広めたいという 亡くなった浩志の意思を生きる気力にする直。偽の「ゼノ」として名乗る越川博人。陰ながらでも直を守ろうとする健。涙無しでは見られない素晴らしい作品です。
林田健役の窪田正孝さんに初めて出会った作品でもありますが…「目は口ほどに物を言う」この言葉の意味を初めて納得出来る俳優さんです。演技ではない、林田健の心を持った人です。
出演している皆さんの 他人を思うが故の行動にも優しさや苦しさが伝わってきて、本当に悪い人が居ないにも拘らずの切なさが胸を締め付けて心を離しません。
放送終了後2年の月日を経て それでも欲しいというファンからの要望で実現したDVD化
絶対に手元に置いても損のない作品です!