仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)
「犯人は読者である。」その突飛な発想もさることながら、最初から犯人を明らかにするなんて「おいおい、大丈夫かあ」と思ってしまった。読者諸君、いくら発想がすごいからといって『本格』を期待していると肩すかしを食うであろう。
ユニコ [DVD]
今のアニメと違い、派手さや躍動感はありませんが、昔のアニメの良さ、人の基本的な暖かさのような物を思い出させてくれます。
昔過ぎて、ビデオレンタルなどでは探せなかったので、感動しました。
確かに画像は良くないですが、そこがまた、変にリメイクされていなくて、逆に懐かしいです。
私に将来子供が出来たら、是非見せたい作品、大切に保管します。
純粋な気持ちを思い出せるお勧めの一品です
ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書)
アニメ界の御大による小中学生向けのアニメ史講座・・・と思ったら
油断します。人名や非常用漢字にルビが振ってあることを除けば、1ページ
あたりの文字数や総ページ数は普通の新書とさして変わりません。
本文180p弱で戦前の黎明期から『秒速5センチメートル(2007年)』までを
一気に俯瞰するのです。一つ一つはどうしても扱いが小さくなるのは致し方
ありません。
またどちらかと言うと各作品の論評というよりは、こんな時代にはあんな
作家(主に監督&演出・脚本・作画)がいて喧々諤々して作品作りに掛けていた
という思い出話的な要素(そこに著者が関わった仕事の紹介)に比重がおかれて
います。
既知の事柄も多く含まれているのかもしれません。
とは言え第一線で長く活躍して且つアニメが「好きな(これ重要でしょう)」
人による現場の声、というのは貴重だと思う次第。
当時の人間関係がどのようになっていたのか?というのは類書でもそうそう
お目にかかれないので(類書そのものが少ないのだが)読み物を超えて資料と
しても貴重だと思います。
"Cool Japan"と形容される文化になるまでには、こんな素敵な作品が積み
重ねられてきた歴史がある、ということを知る為にも読んでおいて損は無い
一冊と考える次第です。