Beau Soir
高い人気と実力を持つヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンのフレンチ・ソナタ&小品集。共演は伴奏ピアノの名手イタマール・ゴラン。2010年5月、ベルリン・テルデックススタジオにてセッション録音。全10曲14トラック、総収録時間69分40秒。
2004年のデビュー作から通算7作目。ピアノ伴奏の室内楽録音は、なんとこれがお初である。
実演でもお馴染みの、大編成のオケを圧すあのパワーと推進力が、室内楽ではどうなるのか。ファンならずとも興味の尽きないアルバムに違いない。
収録内容はフランスの近代曲が中心。ドビュッシーとラヴェル、二つのヴァイオリンソナタで挟んだ楽曲群は「夜の静寂」のイメージで選ばれている。
表題曲の「ボー・ソワール」は、聴かせどころのツボを抑えたハイフェッツの編曲。「月の光」「夢のあとに」はお馴染みの作品だが、ヴァイオリン編曲版はちょっと珍しい。リリ・ブーランジェの「夜想曲」も隠れた名曲。ここまでは心地よいまどろみを誘う選曲である。
残りの楽曲はメシアン作品が1曲、本作のために書き下ろされたリシャール・デュビュニョン作品が3曲。いずれも調性が明確でない現代曲で、夜の闇や眠りの奥に漂う「まがまがしさ」が描き出されて魅力的。ヤンセンが表現したかった夜は、たぶんこちら側だろう。
本作のヤンセンは、過去とは別の側面を聴かせることに意を注いだらしく、どの楽曲でも緩急を巧みに活かしたボウイングが印象的。とりわけ弱音部のしなかやで繊細な表情が美しい。また「夢のあとに」などでは、軽めの弓圧で低音域をふくらませる小ワザも繰り出される。
ただし、一部の曲ではそうした演出がやや過剰に感じられ、印象派の楽曲が象徴主義のように聴こえるところがある(モネの題材をゴッホが描いているような)。当初は「もうすこし表情を抑えては」と感じたのだが、聴き返すうちに「これでイイんじゃないか」と思えてきた。求心力のある奏者は強い。
なお追記しておきたいのが、伴奏を務めるイタマール・ゴランのピアノ。リリカルなタッチと絶妙のテンション感が素晴らしく、多くのソリストに信頼を寄せられる理由がよく分かる。本作の魅力は彼に依るところも大である。
ぺんてる ハンディラインS用カートリッジ ピンク
交換用のカートリッジなので、大量に確保しておいて本体のペンとセットで使っていくのが基本です。
交換直後は、インクの色が非常に鮮やかで、塗りつぶした文字が浮き上がってみえてくるような、不思議な強調効果があります。
紙によっては、インクがなかなかつかなくて、ラインを引いてすぐに本を閉じると、かぶさったページにインクがついてしまうということも多いです。
また、ちょっと薄い紙だと、すぐにインクが紙の裏面にもにじんでしまいます。
この色は、その「裏面へのにじみ」が特に気になります。
強い色なので、多用すると目がチカチカする可能性も。
状況に応じて、他の色との使い分けを考えていくといいと思います。