ましろのおと(4) (月刊マガジンコミックス)
この漫画、この巻くらいから感じた。「BGMに津軽三味線が欲しい」と。
正直音がないと「置いてけぼり感」を食らう感じがある。
まだ1度しか読んでないので感想はこの程度でしかないが、何度も読むと音は必要無くなるのかもなぁ。
後半の合宿シーンの流れはとても好きです。
ましろのおと(3) (月刊マガジンコミックス)
待ちに待った3巻でした!
2巻に比べると地味に感じるかもしれません。
今回は雪にとって、葛藤の時です。
三味線を鳴らすのはご飯を食べるように日常で、
自分とじっちゃんと若菜ちゃん(時折母親?)で閉じられた世界に生きていた雪が
みんなと一緒に、合わせる、競うことを考えさせられる。
そして梅子も、朱利も、海人もいろんな人が。
葛藤のない人なんていない。
迷う心を奮い立たせて
誰かに勇気をもらいながら
知らずだれかに勇気を与えながら
行きつ戻りつしながら行く。
そんなことを改めて思った3巻でした。
雪の奏でる「さくら」
聴いてください。
HCDニューヨーク・ニューヨーク 1
切ない想いが伝わってきました。ケインとメルのだんだんとのめりこんでいく相手への気持ちがひしひしと感じました。ゲイであるという事に何もためらいもなく聴ける作品でした。
中井さんのすてきなボイスが耳に残るようです。
いつでもお天気気分 4 (花とゆめCOMICS)
忘れた頃に刊行される「いつ天」ですが、
いつでも彼らは変わらず素敵!
久々に刊行された4巻ですが、今回は珍しく秀ちゃんがトップを飾ります!
くーちゃんとの危険な恋は、やはり前途多難なようで、思わず「しっかり!」
と声をかけたくなります。笑
その他三人組の修学旅行編や、進之介と彼女の話など盛りだくさん。
読み応えありの一冊となっております。
絵は若干変わってますが、個人的にはすんなり受け入れられる範囲だと。
彼らはいつも彼らのまま。
だけどちゃんと「成長」していると感じさせるのは
やはりこの作者さんの凄さだと思います。
笑いあり、ちょこっと感動あり、やはり「いつ天」は最高です!
青春を通り過ぎてしまった人は懐かしく、
今からの人は憧れながら、
そして真っ只中の人は、是非お手本に!笑
男女問わずに読んでいただきたいシリーズです!
ましろのおと(2) (講談社コミックス月刊マガジン)
一巻から間を置かずしての二巻の刊行。
一巻の最後に掲載されていた発売予定日を見てから、本当にこの日が待ち遠しかった。
迷いの中にある主人公・雪は、母の陰謀で高校に入学し、東京での暮らしの中で少しずつ何かを見つけはじめている(まだ、少しずつだけれども)。
好きになった女性から、離れた故郷で暮らす兄から、東京で知りあったミュージシャンから、クラスメイトから、そして雪が弾く三味線の音を聞いた人の言葉から。
これからも、雪は何かを見つけ、己の道を見つけていくのだろう。
「三味線がお前を生かすんだとしたらいずれ自分の意志とは関係なくその世界に引っ張っていかれるぜ」とは一巻収録の話の中で雪がいわれる一言だ。
この言葉の通り、雪が音の世界に否応なく引っ張って行かれることは、読者にははじめから分かっている。
だが、そこに辿り着くまで、雪が心のままに迷いなく三味線の音を奏でるまで、一体どんな出会いがあり、どんな葛藤があり、どんな歓びがあるのか。
それをこの物語はドラマティックに、圧倒的な力で描いてくれるだろう事は間違いない。
二巻収録分には、兄・若菜との連弾シーンが描かれている。
若菜も己の腕に葛藤を抱えており、三味線の才能では雪よりも劣っているために、二人の間にはそれが理由で何か影が差してしまうのではハラハラしてしまうエピソードもあったが、この連弾シーンではそれは杞憂であったと安心させられる。
幼い頃から共に三味線を弾いてきた二人。回想と共に描かれるこのシーンはとても美しい。
また、雪の高校の入学式の為にわざわざ上京してきた若菜の兄としての優しさと心の広さには、心が和む。
そして、他にも挙げたい素晴らしいエピソードは山ほどあるが、そこは是非一読して確かめていただきたい。
読む価値のある漫画。素晴らしい物語だ。