年下の男の子 (実業之日本社文庫)
23歳の契約社員と37歳のキャリアウーマンの恋物語。
一途で目一杯で一直線に走り続ける児島くんと世間体やら年齢やらまぁまぁ色々と回り道の晶子さん。
晶子さんの年齢に近づいた男として……いやぁ、児島くんの若さがいいわぁ。
昔の自分を思い出してしまった。で、この歳になると晶子さんの葛藤が分かるようになってくる。
繊細にコミカルにありそうな話を男女それぞれの心理が手に取るように分かるように記した良作。楽しかったです。
パパとムスメの7日間 (幻冬舎文庫)
高校生の娘をもっている父親は、ムスメに疎んじられて、たいてい苦労しているだろう。そんな親子の心が入れ替わったらどうなるか。ありきたりのシチュエーションながら、最後まで飽きさせず、一気に読ませるのは作者の筆力につきる。ガッキーと館ひろしのドラマを先に見ていたんだけれど、ラストが違うだけで、あとはほぼ同じだった。ただ、ドラマでもハイライトだった御前会議のシーンは小説の方がいい。小説のラストは、意見が分かれるところだろう。ちょっと安易な感じがしないでもない。かといってドラマはファンタジーに過ぎるし。ただ、心が入れ替わったからといってそう簡単にパパとムスメが仲良くなるわけではない。ちょっと理解が深まるだけ。これからも、パパはムスメを心配するも嫌われて、ムスメもちょっとだけパパに同情しながらも女子高生をやっていくんだろう。そういう終わり方がとても好ましく、感じられた。自分にムスメがいなくてよかったかな?
フレフレ少女 [DVD]
興行成績やTV放映での視聴率は芳しくなかったようですが、意外と良かったです。
普段の仕事で数字やプレッシャーに追われていると、頭でっかちになってしまいがちですが、
逆にこの映画の「見返りを求めない応援」というピュアなテーマが新鮮に映り、
青春時代を思い出してしまいました。
仕事に疲れた30代中盤の男性は、ガッキーの笑顔と爽やかな感動で癒されること
間違いなしです。
パパとムスメの7日間
47歳の中年サラリーマンと、16歳のバリバリ女子高生。この二人が入れ替わったから
大変。娘小梅の、父親に体を絶対に見られたくない気持ちはとてもよく分かる。娘の体に
なった父親のうろたえぶりが面白い。お風呂のシーンは笑える。また、最初は父親の体や
会社へ行くことに拒否反応を示していた小梅だが、しだいに父の仕事を理解するようになる。
いくら家族でも、それぞれの立場なんて理解できないものだ。父には父の立場や苦悩がある。
それを実感する小梅。そして行動を起こすが・・・。ラストはちょっとドタバタだが、無難に
まとめられていた。親と子の間がうまくいっていないときは、1週間ほど入れ替わるといい
かもしれない(笑)。テンポがよく、楽しめる作品だった。