漫画に愛を叫んだ男たち
著者の文章には「ゲスト・オブ・オーナー」「スイスのスキポール空港」など妙な間違いが多いが(こういうのを直すのが編集者の役割なのに、清流出版の編集者は何をやっていたのか?)、そんなこととは関係なしに面白い。漫画に対する著者や登場人物の愛情が伝わる一冊。
ライヴ・イン・ハトヤ
噂には聞いていましたが、今回初めて拝聴する事が出来ました。いやぁ、凄いですね!最高の名盤(迷盤!)です!!口上でのタモリさんもメチャクチャ、暴言のオン・パレードです!構成についてはショックでした。“こういうアルバムもあるんだなぁ…”と衝撃を受けました。ギャグ盤な筈なのにバカに出来ないのが歌です。全曲素敵です。ハトヤのテーマから始まり、優柔不断音頭までどれも素敵です!伊東鳩子さん(笑)も聴かせてくれます。名曲でした!とにかく買って損なしです。“ちょくそ”する気になりません(笑)!!
パロディ漫画大全
■トキワ荘通勤組として異才・長谷邦夫(ながたに・くにお)氏は、1970年前後『COM』『プレイコミック』等にパロディ漫画を数多く発表した。それらは曙出版の『アホ式』『バカ式』『マヌケ式』『絶対面白全部』、実業之日本社の『少年マネジン』等の新書判に収録され刊行されているのだが、既に絶版。探そうとすれば古書店で探求するしかなかった。しかもどれも古書価がべらぼうに高く、よほどの愛好者以外は手が出せるものではなかったのだ。それが、このたび水声社社長の英断で、長谷パロディ作品を完全網羅した形で、決定版が刊行された。この頁数、この充実度でこの値段は安い。そして装丁は戸田ツトム。素晴らしい、ひたすら素晴らしい。ただただ感謝、ああ幸せ!
ニッポン漫画家名鑑―漫画家500人のデータブック
中身は、あ〜始まる名鑑、人名辞典です。
だいたい一人半ページ位の分量ですが、手塚治虫氏や赤塚不二夫氏など超大物は、2〜3ページの分量になっています。
漫画家になるまでの経歴、デビュー作、代表作、作風などが簡潔に付されていて、ついつい読み続けてしまいました。
有名な作品でも読んでいないのが結構あるな、と思いました。
次に読む本を見つけるには良いかもしれません。
この本を読んでいて気づいたのですが、漫画家になるひとは、非常に早熟ですね。
中学生か高校生では殆どの人が、投稿などをしていますし、その頃既に漫画家を志しています。
日本の様々な文化サークルで漫画界は最も活況を呈している分野ではないでしょうか。
中学生や高校生の圧倒的な支持こそが、活力の源であることを感じますした。
あるマンガ家の自伝 桜三月散歩道
■著者はトキワ荘メンバーの一人で今74歳。赤塚不二夫を長年支え、自身もパロディ漫画で熱狂的なファンを持つ。幅広い好奇心をバネに、マンガ界はもちろんのこと、柴野拓美や星新一や筒井康隆等SF作家、詩人、山下洋輔や坂田明等ジャズ奏者、タモリ、井上陽水、佐々木守等との驚異の交友関係が綴られる。これはもはや長谷邦夫による戦後文化史だ。01年3月の北島町創世ホール講演会(四国徳島)のことも詳しく語られているぞ。