女性解放区
正直、あまり期待せずに読んだ本でしたが、すばらしかったです。
個性あふれる三者三様の生き様が対談の随所に現れていて、とても感動しました。
ジャンヌ・ダルク軍団としておきます。これからの女性はこの方たちくらい突き抜けた発想を持たなければいけないと、励まされたし、刺激を受けました。
男性が読んだら、びびるかな。これくらいの女性に挑んでいく男気のある男性が増えていくように願ってやみません。
マンガユング「心の深層」の構造―全生涯とその分析心理学 (Kodansha sophia books)
今まで大学の授業に何度もユングの名前がでてきて、名前だけは知ってはいた。しかしユングは一体どういう人なのだろう、そう思って買ってみた。とてもきれいな絵で書かれている上、丁寧な説明までついていて、わかりやすい。最近、知り合いのユングを研究している人も買って読んでいることがわかった。ユング入門書的存在だと思う。
人生(読み:いのち)
この曲は、もともと保健師だった方が、障害者や患者さんたちの心の支えとなる何か、想いをシェアする何かが欲しい、という熱い想いで作詞作曲、自主制作でCDを作ったものだそうです。
プロじゃないので、詩も曲も、正直荒削りな感じがあるのですが、何かこう、伝えたいことはとてもよく伝わってくるのです。
今こそ本当に 人生愛せそうです
まさに生きることに悩んだ人たちを支えたからこそ出てくる言葉だなぁ、と思いました。
さかもとさんも、歌手としてはまだまだですが、とても丁寧に、心をこめて歌っています。それがまた、ジーンと来てしまいました。
人生、いろいろあると思います。でも、まず生きている事自体をありがたく感じる。それがとても大事なんだということを教えてくれます。
ふたりのH講座―「はじめて」から「ちょっと上級」まで (王様文庫)
マンガと文章がだいたい見開きの2ページずつで書かれ、読み手に
とって飽きのこない構成となっています。中身もなかなか面白い
ものだと思いました。
この本は、いわゆるハウトゥー本に分類されますが、これらの
類いの本を一度でも読んだことがあれば、とくに目新しい情報が
あるわけではありません。しかし、これだけの情報量を気楽に、
かつ楽しみながら読めるものは、なかなか無いと思いました。
今までこういった本を手にしたことがない人には、十分にオススメ
できる本だと思います。
神様は、いじわる (文春新書)
さかもと未明の生い立ちの記と闘病記。興味深く読んだ。特に自らが罹患した膠原病については、同じ病気を患う方々を勇気付けるものだろう。しかし敢えて注文を付けたい点が二点。
自らの病気(膠原病)について、自分で勉強する姿勢は素晴らしいと思う。しかしステロイド剤や免疫抑制剤の使用を過度に恐れるのはいけない。病初期に適切な治療を受けることが予後を良くする。そのためステロイド剤and/or免疫抑制剤の使用が必要であれば、使用をためらうべきではない。また著者は免疫抑制剤と抗癌剤とを混同している節があるが、両者は異なるものだ。
著者は蘆田先生を信頼し、主に蘆田先生から治療を受けている(他科の医師の診察を受けているのかも知れないが、その記載はない)。信頼できる主治医を見つけた著者は幸運だと思うし、また著者の信頼を得た蘆田先生には頭が下がる。皮膚症状が強く出ている為、皮膚科医である蘆田先生が主治医になっているのだろうと推測する。しかし蘆田先生御自身も巻末に書かれているように、全身性エリテマトーデスは全身の炎症性疾患であり、皮膚のみに限局して症状がでる訳ではない。著者の腎障害の程度や血液所見についての記載は見られない。書かれていないところをみると、特に問題ないのだろうか。やはりリウマチ科医か膠原病内科医が主治医になるべきではないかと思った。必要があれば皮膚科医にコンサルトすれば良い。