バビル2世 DVD-BOX
神谷明も、今と少しも遜色ない少年声も初々しかったですが、
3つの僕の1人、なんにでも変身するロデムの、普段の姿とも
いえる黒ヒョウ時の声が野田圭一さんで、その甘さと渋さの
織り交ざった独特の色気がたまりませんでした!
「バビルさま」「ロデム!」と、2人のセリフの掛け合い
を聞いてるだけでも、その美声ぶりにウットリです。
デビュー40周年記念 水木一郎ベスト
水木一郎さんの評価というのは、アニソンファンの内輪人気から、うたえもんやアニメタル等を通じたアニソンの一般化の中で、アニキとして(一部で特異的に)高まり定着したものと思っています。
その評価においては、ズゥェーーーーートッやヴルォロロロォーのような擬音や叫びこそが、水木ソングの王道と思われてきました。
水木ソングをリアルタイムで聴いて育った私の記憶も、実にこうした復古水木に修正されていっていました。
しかし、このアルバムを聴くと、「この人、普通に正しい歌い方していたんだねー」ということを「発見」します。
Youtubeにいくつもある「マジンガーZで高得点」の映像での歌のツマラナサは、このアルバムの出来に通底します。
昔からの水木&アニメ・特撮ファンも、最近のアニキ&アニソンファンも、このアルバムをBGMに、頭や心の中でシャウト全開しないと気持ちは満たされないのではないでしょうか。
ただ、マイナーな曲も含めキチンと収録している価値は認めます。
バビル2世ザ・リターナー 3 (ヤングチャンピオンコミックス)
バビル二世とその名は101をうまく繋がるようにしてるように思えていいのだかだが ロプロスポセイドンの造形が原作の微塵もない。そこががっかり
バビル2世ザ・リターナー 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
バビル二世・・・横山先生の作品でも一際異彩を放った本作は、当時の読者であった私にとって、思い入れと寂寥感を与えてくれた。
浩一少年は、遠い先祖である異星人”バビル”の能力を強く受け継いだため、二世としてバビルの塔に召喚される。そこで人類の叡智と超能力を開花させ、同じくバビルの子孫である”ヨミ”の世界支配を阻むべく戦いを始める。
激闘が繰り返された後、ヨミは戦いに敗れ、北極海の基地と共に姿を消す。
その名は101、ではバビル二世の能力に目を着けたCIAと、バビル二世の血液から生まれた超能力者との戦いが描かれる。
そして、あのラストシーン・・・私は、長い間その答えを求めていた。
初代バビルは大いなる遺産として、バビルの塔と3つのしもべを残し、いずれ生まれてくる自分の子孫に託したわけだが、受け継いだ浩一少年が幸せだったかは読んだ通りである。
余りにも完璧な能力と強大なしもべを得ても、バビル二世には人間的な喜びは無く、ヨミが倒れた後は自身が守りたかった人間に追いかけられる。
これなら、自身の能力で世界支配を目論見、多くの部下と共に野望に生きたヨミ様の方が、遥かに人間らしいし幸せでもあったろう。
今回、ザ・リターナーというサブタイで、野口賢筆で甦ったバビルは、相変わらず超人である。技巧派の野口氏の筆力も相まって、リアルさと派手さは大きく向上した。
リアル路線ということで、ポセイドン、ロプロスは神話的な解釈を加えて生物的になり、アメリカが繰り出す戦略・戦術や兵器もミリタリーマニアも納得する出来である。
そこには、現代版として甦った価値があり、新たな伏線として宇宙人と地球人という部分もクローズアップされている。
私が求めたバビル二世、いや浩一の未来は、彼が人類にもたらす新たなメッセージは何か、どうか物語を破綻させずに、最後まで描ききって欲しいと願うばかりです。