敦煌 特別版 [DVD]
未だ評価の定まらない映画だと思います。
後半の文化遺産を守りぬこうとするシーンや、
戦乱などお構いなく一心不乱に壁画を描き続ける絵師たちのシーンは感動的です。
が、全編日本語ということには抵抗を感じます(ならばいっそ英語にすべきだった)。
前半の構成にもちょっと無理を感じます。
とにかく「商業映画」としてリターンを取ろうという演出が無理コリ挿入されてきます。
ただ一点のみ指摘したい。
この映画は「徳間康快」なる怪人(徳間書店創業者)がいなければ映像化などされていなかった事実を。
毀誉褒貶する人物なので、そのあたりは佐野眞一さんあたりにお任せするとして(笑)、
彼がいなければ、この映画も、『銀河英雄伝説』全編の映像化も、「スタジオジブリ」も存在しなかったことは留めておきたい。
4人はハーモニー(紙ジャケット仕様)
私とピピ&コットの出逢いは、私が高校生の時のことです。
覚えやすくて綺麗なメロディラインとハーモニーが印象的です。
日常的な何気ない風景や心情を歌いながら、その中に力強さや励ましを感じます。
陽気なお兄さん達とギターの上手なお姉さんが奏でるハーモニー。
楽器を持って一緒に歌いたくなるようなアルバムです。
50歳台以上の方には懐かしく、若い方にも新鮮な一枚ですよ。
初恋
ファンの方には申し訳ないが、全然知らない人でした。YOUTUBEでたまたま見た新しい六文銭のライブで、小室等と及川恒平に挟まれていい感じで歌っていたキレイなおばさんがこの人だった。きけば吉田拓郎の最初の奥さんだったそうで、当時から名曲と言われていたという「春の風が吹いていたら」を「たくろう&けいこ」と称してデュエットしていた(ということもYOU TUBEで聞いたし知った)。
この曲も含め佳い曲も多いし、アレンジからコーラスから非常にカチッとしたつくりなのだが、それだけに特徴が乏しい。YOU TUBEで見られるライブはあんなに生々しいのにね。20歳代から30年近いブランクを経て、50歳を過ぎて歌の世界に戻ってきたのだから、いまの年代にしか歌えない「生々しい歌」をもっとレコーディングでもどんどん歌ってほしい。「幸せになれる天才」とか「かざぐるま」なんてそんなタイプの名曲に発展(成長)する可能性のある曲だと思う。「ホワンポウエルの街」など詩的な名曲だと思うが、ミキシングのせいかボーカルが奥に引っ込み過ぎて線の細さが目立ち、ここでも生々しさが足らない要因になっている。
子育ても終わり、そろそろできなかったことをまたやろうか、という世代には強烈なシンパシーを感じさせるでしょう。でもブランク明けなのだから、これが到達点じゃなくて出発点になってほしい。聞いている側にそんな気持ちにさせる、とても素敵な女性です。いろんな意味で今後に期待。いっそライブアルバムを聴きたい。