事件 [DVD]
脚本、監督の演出、役者たちの熱い演技のぶつかり合い、何もかもが素晴らしい。
殺人事件を取り扱ってはいるものの、単純な勧善懲悪や、推理もの、サスペンスにはとどまらず、成り行きや運命に翻弄されてしまう人間達の哀しさが存分に表現されている。
含みを持たせたラストがまた心憎いばかりで、全く非の打ち所のない作品である。
砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]
改めて観なおしました。デジタルリマスター版で画像が良くなってます。
加藤剛さん演じる犯人、丹波哲郎&森田健作さんの刑事の奮闘。
そして重要な役どころの加藤嘉さん演じるハンセン病患者である親。
脇も島田陽子さん、殺され役の緒形拳さん。ちょっぴりスパイスを効かせる渥美清さん。
やっぱ、今時の俳優には無い演技。もちろん監督は巨匠野村芳太郎さん。
脚本の橋本忍さんと相まって、日本映画の最高傑作のひとつです。
これを先に見てからテレビの中居のを見ると、テレビのほうは二度と観たくはありません。
ビートたけし×松本清張 点と線 [DVD]
やはり、ひときわ光を放つビートたけし!脚本、豪華キャスト、CGを駆使した映像…どれも素晴らしいが、たけしの演技、存在感、オーラなくして成立しないドラマです。見入ってしまうし、背筋が凍るし、泣けてもきました。 他のキャストの中では、高橋克典さんも特典映像のインタビューでおっしゃってましたが、橋爪功さんの自然で抑えた演技は格好良かったなあ…。あと、たけしさんもインタビューで褒めてた怪優市原悦子さんの演技も間とセリフ回しが凄かったなあ…。他にも柳葉敏郎、夏川結衣、竹中直人、高橋克典…素晴らしかった! 逆に、小林稔侍、大鶴義丹は大根というか、大袈裟な演技だったなあ…。中にはこんなのも必要なのかなあ?