挑戦進化-HYPER PROGRESS LIVE NAKED [DVD]
目下の彼らの最新映像。同名のCDアルバムは、本DVD映像が撮影されたライヴ音源をもとにスタジオでの加工を施した意欲作だったが、このDVDでは、そのライヴ自体を楽しめる。
常に冒険心と高い音楽性を志向する彼ら。本作では、従来の「ロック・トリオ+コンピュータ」という構成、西洋音楽中心、という2つの従来の方向感を大きくスライドさせている。まず、和太鼓奏者とショーパブダンサーによるパフォーマンスを挿入している。当然和太鼓が入るので、「和」の要素を取り込んでいる。
サウンドも、どちらかというと、キャッチーというよりは思索的で、器楽演奏が核をなす構成は観衆が集中して音楽に水から接近していかないといけない緊張感を強いる。まさにプログレッシヴ・ロックの匂いを感じさせる。私は好きだし、こういうトンがったところこそがFODの真骨頂だと思う。これだけのキャリアを持ったミュージシャンが、ここまでの冒険をするという意欲だけでも称賛に値すると思う。
その分、分かりやすさ、取っつき易さには少々欠ける分は、一般のリスナーに対しては差し引かねばならないかも。
FENCE OF DEFENSE LIVE 7670 [DVD]
再活動(解散はしていないので「再結成」ではない)の2004年から、
20TH ANNIVERSARY YEARの今年、2007年までのLIVE映像と、
彼らへのインタビュー映像を含めた、3枚組という大ボリュームのDVDです。
バンド結成・デビュー初期頃の、懐かしい映像も見え隠れしております。
私自身が実際に行って観たLIVEもありますが、
改めて映像という形で観ると、全く印象が変わるのが不思議です。
それにしても、全体通して感じるのは、『いつ聴いてもパワフルな演奏』だということ。
もう50代に近い彼ら。サラリーマンだと管理職クラスでしょうか。
充分オジサンなんだけど(失礼)、デビュー当時からずっと変わらない演奏と技術、
・・・いや、ひょっとしたら、昔よりも今の方がもっとずっと、
パワフルに演奏してんじゃないかと、映像を観て改めて思わせてくれます(笑)。
映像自体はとてもクオリティがよくて、文句はないんですけど、
音のレベルが均一じゃないというところで、星一つ落させていただきました。
あ、誤解されるといけないので、説明すると、
音質はものすごくいいです。ライブの迫力や臨場感バッチリです。
本編のボリュームが小さく、ロゴやチャプター表示の際との音量に差があるので、
再生する時に注意しましょうってこと(笑)。
ギター・ゼウス・ジャパン
日本のギタリストはひょっとしたら全体的に、ピッキングが弱いんじゃないか。いやアンプがおかしいのか。ギタリスト次々出てきますけど、みんななんか線が細いというか、大物のポルノ女優に群がるハガキで応募した素人軍団があしらわれているよう。あまり心地良いとは思いません。ギターゼウスシリーズで最も酷いんでは。
ケリーキーリング、ベースうまいなー。嫌いになるくらいうまかったです。
Beauty J-POP-EMI EDITION-
コロムビア、BMG、ビクター、東芝の4社合同でリリースされる「女性」というユルーイくくりで集めた企画CD。
他社のは、玉石混淆とも言えない作りですが、この東芝版は、有名曲とコンピだから聞いて欲しい、という曲をうまくバランスよく織り交ぜているような気がします。特に、後半の具島直子さんは実力派として今でも好きな人が多いし、フリーボも女性ボーカルのロックバンドとして貴重な存在でした。前半のパティ、麻生小百合さんもセレクトに努力がみられます。どうせならそういう曲ばかりでもいいかな、と思いました。
「探偵物語」「愛情物語」なんてこれで聞きたい、という人おそらくほとんどいませんから。
レスト・イン・ピース ~サンクス・トゥ・コージー ~
ベタと言う意見もあるとは思いますが粋な選曲です。愛情溢れてます。これ聴いてるとコージーのあのドラミングが頭に浮かびます。出来れば1曲目はオリジナルに忠実なギターで聴きたかったけど。小野正利さんのブラック・サバスには感激でウルウルするほどでした。本間さんのドラムが私はやっぱり好きだな〜と再認識。マイケル・シェンカーにこの人!と選んでくれる直人さんも私と趣味が合うな〜大好きだな〜。英三さんのロニーは…う〜ん…少々微妙です…愛情と心意気は感じますけどね。