危険なプリンスと恋に落ちる方法 (ラズベリーブックス)
前作はあまり面白くなかった?のですが、今作は素敵でした。素敵の意味がヒーローの悩む気持ちがわかる…という意味ですが。ざっと説明するとヒロインはお嬢様でしたが、一文無しになります。 そして意に添わない結婚をするなら、本来自分が相続するはずの財産を受け取った、自分の存在を知らない僻地のお城に住んでるヒーローに、遅まきながら財産の一部を返還するよう直談判しにいきます。 以上が、ヒロインの立場です。ヒーローの立場は、ロンドンから遠く離れたウェールズの名門領主様 年は30後半、落馬の為顔に傷有り、強面格闘家風。以上のことから自分の容貌にコンプレックスあり、最初の見合いで結婚した奥さまは優しい人だったが、悲しいことに出産で死別…。以来元々社交家でない為、仕事やだらしない親戚の後始末に打ち込む。 自分はこのまま広い城で一人で食事をし、人生を終わるのだと思っていた。 そこへ!財産返せという、ヒロインを登場怪しい〜と思います。しかも自分の情けない親戚が付き添いです…おれおれ詐欺?と思うのも当たり前です。読んでる私たちはちゃんとわかりますが、当人はこういう反応でしょう! 詐欺師グループ?に間違われたヒロインと野獣のお話…。でも、もっと神秘的話もあるし、ヒーローを幸せにしてくれたヒロインの株も上がるってもんよ…という話です
危険な恋の行方 (ハーレクイン・プレゼンツスペシャル)
ダイアナ・パーマーの≪テキサスの恋≫ファン待望の今作では、ついにキルレイブンがヒーローです。
ヒロインは、『凍てついたハート』や『恋するアリス』でキルレイブンとの仲が取りざたされていた、ウィニー・シンクレア。
この作品で、キルレイブンを7年間苦しめていた事件の全貌がついに明らかになります。
キルレイブンの妻子はなぜ殺されなければならなかったのか?
7年前の未解決事件は、キルレイブンの妻子殺害と関係があるのか?
ジェイコブズビルで発見された身元不明の惨殺死体と、キルレイブンとの関連は?
数々の謎が解き明かされ、それぞれの問題が決着する、≪テキサスの恋≫シリーズの中でも大きな区切りのストーリーになっています。
また、キルレイブンの事件を捜査するサンアントニオ警察署の女刑事や、キルレイブンの継母など、それまで噂話でしか登場しなかった重要キャラも新登場。
キルレイブンの継母カミーと、“小さなブロンドのチェーンソー”ウィニーとの対決は最高に楽しいです。
キルレイブンとウィニーの恋の行方については、ダイアナらしい展開となっています。
残念ながらダイアナの描くヒーローは、なぜか本命の女性を前にすると途端に自制心がふっとんで、言動が支離滅裂になったり、
行動が首尾一貫しなくなったりするんですが、悲しいことにキルレイブンも例外ではなく、
「あなたは本当にキルレイブンなの?グローリー(『涙は愛のために』のヒロイン)に対してあんなにやさしく、
グレイシー(『すれ違いの告白』のヒロイン)や他の女性に対してはとても魅力的な、あのキルレイブンなの!?」とツッコミを入れたくなりました。
ただ、ウィニーには根性とユーモアがあるので、読んでいてつらい展開にはなりません。
しなやかな強さと温かい心をもつウィニーと、心に傷を抱えるキルレイブンは、本当にお似合いのカップルだと読んでいて思いました。
キルレイブンやウィニーの詳しい背景を知りたい方、かっこいいキルレイブンを読みたい方は下記の作品をご覧くださいね。
『涙は愛のために』
この作品でキルレイブンがデビュー。準主役級の活躍。
『凍てついたハート』
ウィニーの兄、バーンの恋。この作品でウィニーがデビュー。キルレイブンも登場。
『涙のバージンロード』
ウィニーの親友キーリーの雇い主、ベントリー・りデルの恋。
ウィニーとキルレイブンも、ちょっとだけ登場。
『すれ違いの告白』
誘拐事件に絡んで、キルレイブンが活躍。
『恋するアリス』
『危険な恋の行方』の前編として読んでください。
殺人事件の詳細、捜査状況はこの作品に描かれています。キルレイブンは準主役級の活躍。
次作は、キルレイブンの異母弟ジョン・ブラックホークがヒーロー。こちらでもキルレイブンの活躍は読めるはず。
いまから楽しみです。
※追記
ジョン・ブラックホークがヒーローの『秘められた思い出』では、さらなる秘密が明かされ、7年前の事件が本当の意味で解決します。
甘く危険な恋の香り (角川ルビー文庫)
水上ルイさんの「職業モノ」とわたしは呼んでいます。
専門用語?や、特殊な設定も読んでいて違和感なく楽しめるし、大好きなジャンルです。
今回の攻めは調香師。あいかわらずセクシーな男が登場してウットリフェロモンだしまくり。専門職というのはそれだけでキャラクターの個性になってしまうので、ちょっと受けのほうがインパクトが弱いかな?という気はしましたが。
2話目の書き下ろしのほうが面白いです。お互いに別の相手との疑いを持って、二人のジェラシーっぷりがよかったです。色や形としては見えない「香り」をテーマにしているのですが、文章から色香が匂いたつような楽しめる作品だと思います。