林哲司 全仕事
80年代のJPOPを語るのに絶対的な存在である林哲司。世間に彼の名声が聞こえ始めた「真夜中のドア」「September」から菊地桃子への曲の提供といった全盛時代を経て今にいたる仕事が、インタービューも交えながら紹介されている。特に仕事仲間から見た林哲司という側面からの記事も多く、萩田光雄など他の本では出てこないようなレビューが興味深い。
Tetsuji Hayashi Selection 杉山清貴&オメガトライブ「The Other Side of The Omega Tribe」
Amazon検索で杉山清貴とクリックするまではこのCDの発売を知りませんでした。先ず選曲リストを見て即購入を決めました。杉山オメガはほとんど網羅していますが、これまでのBEST版に比べ林作品に統一した選曲はこだわりがあっていいと思います。シングル曲を一切選曲してない点もうなずけます。林哲司氏によるライナーノーツも必見です。杉山オメガのシングル曲しか聴いた事がない方へ是非聴いていただきたい一枚です。
KIYOTAKA SUGIYAMA MEETS TETSUJI HAYASHI REUNITED
林さんとの師弟タッグで、杉山さんが歌い手に専念した形となったREUNITED。
アルバムの出来は素晴らしいし、往年の名作詞家さんの復活や起用といった
要素もあり古くからのファンはニヤリとしてしまう内容ですし、杉山さんの
事を知らない人でも、素直に歌が上手いアーティストだと解る内容だと思い
ます。
…しかし、私的に最も気になったのは「あれだけ話題にしていた、一般公募で
募った作詞曲が未収録!」という考えられない驚くべき事実でした。あんだけ、
話題にしていた、この部分がまさか一般販売品では未収録とか、流石にちょっと
考えられないと思いました。私的には過去映像のDVDよりも、この1曲の方が非常に
重きをおいていますし、「どんな詞が選ばれたのだろう…」と楽しみにしていた
だけに、本当にガッカリしました。
アルバム自体の出来だけなら文句なしの満点ですが、私的には「不完全なアルバム」と
いう印象が拭えないので、今回は「☆4つ」という感じです。
林哲司 ソングブック~Hit&Rare Tracks~
これ、メチャクチャ気に入りました。林哲司さんは、ファンというほどではありませんが、幾つか大好きな楽曲があり、それも全部このCDに収められているので、大満足です。聴くと、本当に素晴らしいメロディーメーカー、アレンジャーであることが良く分かります(アレンジは全曲ではありませんが)。僕のベスト3は、「悲しい色やね」(上田正樹)、「真夜中のドア」(松原みき)、「デビュー」(河合奈保子)でしょうか。その他、「悲しみがとまらない」(杏里)「北ウイング」(中森明菜)、「天国にいちばん近い島」(原田知世)なども素晴らしい。80年代からの筒見京平さんと言ってもいいかも。その筒見さんも現役だしなあ。Jポップファンは、必聴です。
ゴールデン☆ベスト EPO
「DOWN TOWN」の大ヒットが1980年ですから、四半世紀以上前のことにもうなりました。
リアルタイムで聴いていた頃を思い出すほど、その時代の雰囲気といいますか、空気を感じることができる名曲です。
印象的でリズミカルなイントロを聴いただけで「ワクワク、ウキウキ」してきます。リズムによく乗り、高音の伸びやかさに特徴のあるヴォーカルですね。
♪DOWN TOWNへ くり出そう♪のリフレインが印象的です・・・・。
EPOはシンガー・ソングライターの才能を如何なく発揮して多くの作品をヒットさせました。化粧品メーカーのCMソングに使用された「う,ふ,ふ,ふ,」や「くちびるヌード・咲かせます」がそうでしたね。
そしてこれまたヒットした「土曜の夜はパラダイス」等の軽快でポップなメロディは今でも新鮮な感覚で聴くことができます。
1985年にシングルで発売された「音楽のような風」もいい曲です。大好きでよく聴いています。ストーリー性のある感傷的な詩に極上のポップスとも言えるメロディとリズムを伴った佳曲です。くよくよしている気分を晴らすのには最適ですね。
多くの方に是非聴いてほしいと思います。