最後の黒幕 朝堂院大覚 昭和、平成事件簿
ビデオで見て興味を持ち買って読みました。痛快な日本人で、こういう人は日本に本当に少なくなり、貴重な人だと思います。
しかし、実際に側にいたら怖くてめんどくさそうな人だなと…。
いいところのお坊ちゃんだったはずですが、まるでヤクザのようなやり方で会社を大きくしていくとか、確実に少年漫画の題材にこのままなると思います。
マンガになったらブームになりそうです。
しかし、どこまで本当(全部本当なんでしょうが)なのかと思うところが多いです。もうちょっと写真も掲載してくれたらリアリティが増えたと思います。
久しぶりに、おもしろく読みました。これからも朝堂院さんを注目していきたいですが、決して会いたくはないです。
修羅の群れ [DVD]
東映の任侠路線をかざった大スターたちが集まった実録大作。高倉健・安藤昇・藤純子以外は全て出演しているといって過言なし。稲川組・稲川総裁の半生を緻密な取材を元に映画化。俊藤プロデューサーは第二段を作る予定でいたが、稲川総裁の許可が下りず実現しなかった。こんな映画はもう製作不可能。
鶴田も若山も山下監督、そして俊藤監督も鬼箱に入られた。
カラオケ [DVD]
大手リサイクルショップのジャンクコーナーで、105円で購入。
理由は、自分、宇崎竜童ファンなので、彼の出演作を観ておきたいというだけ。
内容には全く期待していなかった。
ところが、これがバカにしたもんじゃなく、結構面白かった。
他の方が書いている通り、脇役陣が達者で(特に重要な役を演じている高田純次。最後までおふざけ一切なし)、押尾もなかなかいい味を出している。
カラオケを発明しながら特許を取らなかったので、世界的なヒット商品になっても、その後ロイヤリティーは一円も入ってこなかったという井上大佑さんのドキュメンタリーとしても、興味深く観ることができる。
途中、千昌夫が扮する歌手・千本木昌夫が、自分に勢いがあり絶好調だった頃を振り返り、大佑(押尾)に静かな口調で人生を諭す場面がある。
そのセリフ(下記)が今となっては実に深い。2005年の作品なのだが、脚本家は預言者か?
押尾、このシーンを自分でもう一度観て反省しろよ。
「あの頃は過剰なくらい自信に満ちていて、何をやっても成功すると信じ込んでいたね。でも、そんな時がさ、長く続くはずがないんだよ。あっけなく終わっちゃってさ。気がついてみたら、何もかもなくしていたよ。周りの人もみんな離れていってしまってね」
しかし、吉岡美穂はヘッタクソだなあ… この役にもう少し上手い人を使っていたら、もっと良くなったのに。
勝田清孝事件―冷血・連続殺人鬼 (新風舎文庫)
一体、犯人は何を求めたのか。失敗をしながらも認められ、幸せをつかんでも、それ以上に何を求めたのか。犯人をここまで駆り立てたものは何だったのか。その理由とこの悲惨な事件とのバランスがあまりにもとれていない。
著者の本はこれまでにも何冊も読んできたが、この事件を著者が取り上げたことは私にとっては良かった。
巨乳をビジネスにした男 [DVD]
製作記者会見のときから見たいリストに加えていた作品。元イエローキャブ社長で現サンズ社長の野田義治の半生を遠藤憲一が演じます。記者会見では遠藤憲一が野田義治に似てるだとか共演者が言ってましたが、そんなことはどうでも良く遠藤憲一の本作での存在は極めて大きく起用は大成功だったのではないでしょうか。やはり抜群の知名度を誇るグラビアアイドルが出演しているのが見もの。故・堀江しのぶ役には、セリフがヘロヘロの小阪由佳というのが正直ガッカリだった。同じくヘロヘロ声の浜田翔子もバストが小さいのになぜ主役なんだ?の声も多く聞かれたが、実際に見ると幸が薄い少女が売れっ子になるという設定ではなかなかハマり役だった。鷲巣あやのは、「転生」ではまだ頼りない演技しか出来ていなかったのに本作では常にミュージシャンにこだわりを持つアイドルとしての役割をしっかりこなしていて見ていて安心できる。イメージビデオは全作見ている福永ちなも演技を見る機会はなかったので、上を目指すバラエティータレントとしての演技は貴重だった。セピア調でボヤけた映像も良かったし、全体的に深く考えずに楽しみ見れた。しかし野田義治と村西とおるとの間にこんな親交があったとは意外。