阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間 ~命と向き合った被災記者たちの闘い~ スペシャル・エディション [DVD]
この作品は、あくまでも震災の一部分でしかないし、一部の人間の目線で見た震災でしかないと思います。
だからこそ、意味のある作品だと感じました。
震災を体験した人々にも色々な立場があり、色々な思いがある。その全てを知ることは、たとえ震災の体験者であっても不可能だと思います。こんなカタチで、こんな思いで、震災直後の時間を過ごした人達がいる…それを伝えることは必ず大きな意味があるはずです。
辛くて忘れたい出来事かもしれないけれど、その体験をいつか誰かに伝えることができたら、それが犠牲となった人々の生きた証になるのではないかと…私は、この作品を観て強く思いました。
ガンヘッド [DVD]
特撮、とくに合成はチープだ。俯瞰が多いこともあって巨大感がない。
ストーリーはわかりづらいとは思わないが単調だ。確かに劇場公開では色調が暗く、何やってるのか分かりづらかったかもしれない。
だが自分にとっては心震える映画だ。今ならCGで簡単に描いてしまう描写を、当時の、しかも低予算で魅せる。オイル運河に突入するガンヘッドは震えるほどカッコいい。敵最強メカであるエアロボットも、まあぶっちゃけ建築重機なのだが、人間には考えつかない「敵」というイメージをよく現していた。
気に入る人は気に入るだろうし、つまらないと思う人はつまらないと思う作品だ。しかし投資(ギャンブル)してみる価値はあるだろう。
「絶望的なギャンブルです」「ガタガタ言うな。誰がボスだ」
ちなみにオマケのサントラは警視庁24時などに流用されまくっているまごうかたなき傑作だ。警視庁24時のサントラ買ったら特撮映画がついてきた、位の考えでもいいかもしれない。
ゴジラ DVDコレクションV
昭和版のみではなく、平成シリーズもBOX化されるんですね。
自分のゴジラシリーズの初見は『VSキングギドラ』なので、このBOX化はうれしいです。
平成シリーズは思い入れが強いので購入しようと思います。
ミレニアム以降の作品もBOX化されるとうれしいですが…
同窓会 DVD-BOX
このドラマのモチーフsplash(水音、水、という以外にも派手な見せかけ、大成功なんて意味もあるんですね、全然関係ないですけど、ここでは複数形でゲイ・バーの名前であり、さらには思い切って何かをすることの象徴なのでした、何度も壊れて飛び散るコップの中の水のように、その何かはこちらが意図したことじゃない場合ということもしょっちゅうです)が繰り返されるのを見ると、david hockneyの世界を映画化した「a bigger splash」を思い出します(ここまで勉強して作られたとも思わないんですけど、それともしてるのかな?と思いつつ見ていくと部屋にDHの絵が!やっぱりそうでしたか、そういえばシャワーの場面が必要以上に多いですよね、後ろを向いてシャワーを浴びる恋人で多くの絵のモデルになっていたpeter schlesingerのあの写真が、繰り返されるシャワー・シーンの元ネタだったってことですか)。
そんなことはさておき、このドラマがなぜビックリするかといえば、普通このテーマを描くときにいい目を見させてくれないところでいい目を(そして不必要に悪い目や痛い目までも、何もそこまで感いっぱいの内容を人はどう思えばいいのか、言葉を失うばかりです)見させてくれるからなんですけどね。しかもメインテーマの同窓会はあまりに直球なほどに繋がりの深い高校卒業後の物語。10年経ってもこんなにも会ってる仲間って、しかも近いにしても地元から離れて東京で先生まで囲んで!!(1話の雰囲気やドラマの惹句からは、これが高校卒業後10年ぶりの再会であるかのような描かれ方ですが、実はそれ以後もかなりよく会っていたのだと考えないとつじつまは合わないんですよね、情には薄い僕にはよくわからない絆だったりするのでした、いや、ありえないって言ってるわけじゃなくて実際にあるんでしょうけど、羨ましいかどうかと言えばちょっとわかりません)この辺、ちょっと文学タッチの先生のナレーションが泣かせます(このパートはゲイ・テーマのパートともちろん混じり合いません、これまた不思議な作りなんですが、さすがに後半の展開にはそれほど絡みませんでした)。
いやそんな風にこの物語に感動したってわけじゃないんですけど、ある意味感心しました。特に、今ではとても言えそうもない正直すぎて吃驚仰天なセリフのひとつひとつに(って当時でも言えませんか、冷静に考えると特に後半相当ヘンなところもあるんですけど・・・だって森永曰く「鮮血の美学」のあの鶴屋南北まで出てくるんですよ、さらには幾何学やプルーストやモーツァルトまで、これが驚かずにいられましょうか?といってもヘンなのはここじゃないんですけどね、うーん劇的すぎます、そのくせ最終回を見ると普通に日本のドラマだなァなんて感じのまとまり方だなんて気もしたりして、それにしてもここまでdavid hockney的モチーフが連発されていたことには驚きました、当時みんな気がついたんでしょうか)。
それにしても、コレってただ感じたことを書き連ねただけでレビューではないですね。失礼いたしました。