レ・ミゼラブル 少女コゼット 3 [DVD]
BSフジ・ANIMAX放送のTVアニメーション
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』第9〜12話を収録したDVD3巻です。
復活した「世界名作劇場」第24作にあたるのが本作。
人間の心の闇と信念の姿を強烈に描き、その本質を問う人間ドラマです。
第9話「テナルディエの悪だくみ」★★★☆☆
ファンティーヌを助けた市長の計らいでメイエはコゼットを迎えに行きます。
事態の緊急度のわりには詰めの甘い行動や判断が目立ち、苛立ちさえ感じてしまいます。
罪は罪と切り捨てるジャベールの冷徹さや、テナルディエ夫妻の企みなど
人を人として見ようとしない人間の醜さがさらに強調されています。
第10話「惑いのマドレーヌ」★★★★☆
天秤に掛けられた二つの選択肢が彼を惑わせ、人間の信念の強さを描き出しています。
己の罪を秘匿してコゼットを迎えにいくべきか。
罪の無い者を助けるべく罪人として名乗るべきか。
正しさ、浅ましさ、開き直りなど渦巻く黒い感情の中、彼自身が成長する物語です。
第11話「サンプリスの嘘」★★★★★
病室で起こる一つの小さな悲劇の終幕から物語は始まります。
元罪人として逮捕されるものの、ファンティーヌの願いに答えて
奮起するマドレーヌと唯一の嘘で彼の熱意に応えた彼女の情愛の姿が感動的です。
罪に対する後悔と罪に対する容赦ない軽蔑が強調され、
人の情の深さと、その中にある醜さの相対的な描写に思わずこちらも唸ります。
第12話「ひとりぼっちのコゼット」★★★★☆
仕送りも途絶え、商売も傾いてきたテナルディエ一家の辛辣な嫌がらせが
さらに彼女を苦しめます。客商売すら手抜きになった彼らのあまりの非道ぶりに
怒りすら覚えます。一方、過去の恩義が最高の局面で彼を助けるシーンも展開され、
心の持ちようで異なる人の有り様を描き出しています。
レ・ミゼラブル 少女コゼット (6 ) [DVD]
名作劇場シリーズの最終巻には映像特典が収録されていますが、今回の「コゼット」は
オープニング、エンディングのノンテロップヴァージョン(フタッフ、歌詞表記などが
無いアニメだけの映像)が販売&レンタル用DVDに収録されています。
OP部分には提供部分のアニメーションもそのまま収録されていますのでファン必見
です。
(優秀なスタッフによるとオープニング映像は作画的に不満でリテイクしたかったそう
ですが全くリテークさていないそうです。)
第51話に付属している第52話(最終回)予告編はBSフジで放送された映像では
なくビックローブで放送された予告くん達が初登場する予告編が収録されています。
(映像特典で通常予告も収録して欲しかったですが・・・。)
最終回の最後には次回作「ポルフィの長い旅」新番組予告(30秒ヴァージョン)も
収録されています。
個人的には名作全シリーズのノンテロップOP、ED集を発売して欲しいと願っており
ます。(現存しないといわれている作品も某スタジオを捜して欲しいですね)
レ・ミゼラブル 少女コゼット 7 [DVD]
44話のラストで、革命を夢見て立ち上がったABCの会が武力で鎮圧されてゆく約4分のシーンがこの作品の大きな山場の一つです。名作劇場の枠にもかかわらず原作通りの凄惨な状況を描いてゆきましたが、恐らく他のどの製作者も思い付かないような、驚くような演出が成されています。ここには違和感を覚える方もあるかもしれませんが、私はただ単に悲劇として見せるのではなく、死にゆく者の理想を残された者へ託してゆく希望も同時に描き出そうとしたのではないかと受け取りました。
他にも41話のエポニーヌ、43話のガブローシュの生と死など、この巻では見せ場に次ぐ見せ場が続きます。原作では革命から「蚊帳の外」だったコゼットも、43話で重要な役割を示します。大河作品なので特定の巻だけを推薦するのは難があるかもしれませんが、少女コゼットという作品を象徴する巻です。
オリジナル音源による世界名作劇場主題歌大全集-オープニング主題歌DVD付き-(DVD付)
OP.ED.集のDVDは別に商品があるので、あくまで特典と思うべきなのでしょうが、
わかっているのに見ているうちに、ふと「エンディングが無い・・・」と思ってしまいます。
全集を購入しておいてなんですが、全曲は知らないので、1枚目がヘビーローテーションしています。
名塚佳織キャラクターソングベストコレクション
曲目は以下のとおりです。
名塚さんらしい、明るく新しい事にチャレンジしてるCDになると想像してます。
1番聴きたいのは「13.夢で会おうね-Album version-」で3ヶ月前に練習を始めたギター弾き語りに挑戦しており、本人曰く「一発取り!」だそうです。
ライブで弾き語りを聴いたのですが、キュートな歌声に心が震えました・・・
ファンにはこの1曲だけでも☆5つかと。
その他、ご本人のバイオリン演奏や作詞曲も収録されている、名塚さんこだわりの1品です!(笑)
1.桜(アルバム用新曲)
2.けがれなき笑顔で-2009 version-(チェンナム/ミュージカル『チェンナムの夢』Finaleよりアレンジ)
3.ハートのつばさ<未夢ヴァージョン>(光月未夢/NHKアニメーション『だぁ!だぁ!だぁ!』オープニングキャラクターバージョン)
4.成敗つかまつりますっ!!(嵐山五月/TVアニメ『ななか6/17』キャラクターソング)
5.Birdie,birdie -Kaori Nazuka version-(霊ナナぽん/TVアニメ『七人のナナ』エンディングテーマアレンジ/※バイオリン演奏)
6.恋速ジェット-Solo version-(藤宮桃香/アニメ『ケータイ少女』オープニングテーマ)
7.ミライエンジェル-Solo version-(藤宮桃香/アニメ『ケータイ少女』オープニングテーマ)
8.恋の英単語(白鳥ありす/TVアニメ『もえたん』キャラクターソング)
9.Wind is calling me(まどか/PS2専用ソフト『召喚少女〜ElementalGirl Calling〜』キャラクターソング)
10.Will 〜ココロの道標〜(伊勢島 綾/OVA『絶対衝激〜PLATONIC HEART〜』エンディングテーマ)
11.雨の夜 虹の朝(湯浅比呂美/TVアニメ『true tears』キャラクターイメージソング)
12. ma maman(私のお母さん)(コゼット/世界名作劇場『レ・ミゼラブル 少女コゼット』挿入歌)
13.夢で会おうね-Album version-(コゼット/世界名作劇場『レ・ミゼラブル 少女コゼット』挿入歌アレンジ/※ギター弾き語り)
14.笑って(アルバム用新曲)