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あるマンガ家の自伝 桜三月散歩道 ■著者はトキワ荘メンバーの一人で今74歳。赤塚不二夫を長年支え、自身もパロディ漫画で熱狂的なファンを持つ。幅広い好奇心をバネに、マンガ界はもちろんのこと、柴野拓美や星新一や筒井康隆等SF作家、詩人、山下洋輔や坂田明等ジャズ奏者、タモリ、井上陽水、佐々木守等との驚異の交友関係が綴られる。これはもはや長谷邦夫による戦後文化史だ。01年3月の北島町創世ホール講演会(四国徳島)のことも詳しく語られているぞ。
漫画に愛を叫んだ男たち 一気に読んでしまいました。漫画という世界の奥行きが一段と深くなるような思いがしています。
著者の長谷邦夫氏のお名前は以前から知っていましたし、独特の風貌でよく作品に登場されるので印象も強く持っていました。
この作品は、その長谷邦夫さんの「まんが道」であり、盟友、赤塚不二夫との出会いから別れまでが時間経過と共に記された自叙伝です。
まず、トキワ荘の体験記が抜群に面白いです。
著者は、石森章太郎氏が呼びかけた東日本漫画研究会で赤塚氏と知り合います。石森、赤塚の二人のいるトキワ荘には入り浸っていたそうです。
藤子不二雄A氏の「まんが道」にはあまり登場しない部分です。トキワ荘のエピソードは執筆者によって視界が異なっていて、相違を知るとトキワ荘の物語に奥行きが加えられてゆく感じです。
トキワ荘のメンバーが起こしたアニメスタジオ・ゼロにも参加します。次いで赤塚氏のフジオ・プロに入り、ブレーンとして、アシスタントとして、代筆作家として、もう一人の赤塚不二夫として昭和を生きぬきます。
赤塚名作品と長谷邦夫名作品を使い分けていたのだそうです。
長谷氏は、SF同人誌で有名な「宇宙塵」にも参加していて、星新一、小松左京、筒井康隆等と交流を持ち、SF、パロディ作品を自分の分野として確立します。
ジャズにも造詣が深く、山下洋輔トリオの演奏には毎週通っていて、後にタモリとの出会いをお膳立てしたのも長谷氏でした。
井上陽水の「氷の世界」の一曲に歌詞も提供しています。
長谷氏自身、マルチな才能の持ち主です。そして、これほどの人が惚れ込んだのが、赤塚不二夫でした。
赤塚氏の晩年、作品が殆どかけなくなってスタッフが一人、また一人と去ってゆきます。その間、フジオ・プロを支え続けます。
長谷氏の気持ちに変化を与えたのは、手塚治虫氏の死でした。憧れの人が作品を発表し続けている間は、自分の青春が続いていると思っていた、とお書きになられています。
その頃、赤塚氏のアルコール依存症は、うつ病克服の手段ではなかったかと思い至ります。恥ずかしがり屋で照れ屋の甘えん坊の赤塚不二夫が、変貌して行く姿を追いつつ、そのことに気がついたのは、赤塚氏が作品を描けなくなったときでした。
日本の漫画がこれほど読者を魅了しているのは、長谷氏を含めて「漫画に愛を叫んだ」人たちがたくさんおられたからこそだと思います。
その多くの漫画家たちを群像として捉えた作品だと思います。

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫) 非常に薄くて読みやすいが、ソクラテス哲学が詰まっているといってもいい。
個人的には、「弁明」よりも「クリトン」の方が好きだ。

たとえ国家や国法の側が不正をしてきたとしても、それを不正で返してはいけない。
「善く生きること」こそが重要である。
それゆえ、たとえ悪法であっても粛々と受け入れる。

「不正に不正で返してはいけない」というのは、ちまたの薄っぺらな道徳がましい説教においてでさえ聞くことだが、ソクラテスのは重みがまるで違う。
ちまたでいわれる「不正に不正で返してはいけない」は、言っている本人がそう生きようとするのではなくて、他の人に「不正に不正で返」さないように求め、そうしない人間を非倫理的と非難するために用いているからである。
「不正に不正で返してはいけない」というのは、あくまでも自分自身が実践する以外にはないのだ。
他人を非難する道具として「不正に不正で返してはいけない」などと言うのは愚の骨頂である。
そういう風に、他人に「不正に不正で返してはいけない」と非難しながら、自分は決してその言っていることを守ろうとしない似非倫理的知識人は多いが、そんな奴にはソクラテスの爪垢でも煎じて飲ませてやりたい。

その点、ソクラテスは格がまったく違う。
彼は決して人に「不正に不正で返してはいけない」など求めたりしない。
ただ、自分だけが「不正に不正で返してはいけない」を守り続けるだけである。
他人によって「倫理的な偉い人だ」と評価されることを求めるわけでもない。
ただ自分が信ずるところに忠実に従う、それだけだ。

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