劇場アニメーション『星を追う子ども』 [DVD]
とにかく面白かった。
面白すぎて珍しく続けざまに2度観てしまった。。。。
たぶん又観てしまう〜。
最初から最後までテンポが良く飽きさせない。
登場人物それぞれが魅力的。
子供に対する大人の態度として、森崎の主人公アスナに対する態度は新しい。
自分の気持ちに真っ直ぐで、嘘つきの優しい大人なんかよりも、好感が持てる。
物語のそこここに、この先どうするかは自分次第なんだというメッセージが散りばめられ深く考えさせられる。
だれもが一生懸命だ、生きるとは。。。?
そして死ぬ、という事。
命とは何なのか、最近特にそれを考えてきた私にはリンクするものがありました。
ありふれた日常。しかしどこで生きていくのか。
何を抱えて誰と生きていくのか?
何とまぁ綺麗な世界観で思わず中に入ってしまいました。
かなり壮大なテーマを上手くまとめあげてあります。
娘の前で泣いてしまったのは不覚でしたが、2歳と8歳の娘も最後まで食い入る様に観ていました。
子供なりに切ない恋や、ドキドキの銃撃戦。モンスターの様な番人も理解しておりました。
親子でこの作品を観終わり、色々語り合えた事も収穫でした。
新海誠監督はこの作品で初めて知りましたが、全作品を観てみます。
最高でした。贅沢をいえば、音楽のクオリティはもっと上げられると思います。
もののけ姫【劇場版】 [VHS]
私は、『もののけ姫』が好きである。思へば、この作品は、宮崎駿監督の作品の中では、かなり異質な作品である。宮崎監督の作品は、多くの場合、「反戦」をメッセージとして織り込んで居る事が多い。しかし、この作品は、戦ふ者の気貴さを描く事によって、逆に、「争いはいけない」と言った在り来たりの平和主義に正面から疑問を投げ掛けて居る。この作品を観て、戦後の「反戦・平和」に疑問を持ってみるのも、良いかも知れない。
(西岡昌紀・無党派市民/戦後61年目の夏に/レバノンの戦火に心を痛めながら)
久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ [Blu-ray]
一部の方が、音質や画質をイマイチと話されておりますが、私としては、TV放送用としてはかなりの力作だと思います。
音質ですが、はっきり言って、技術的なものが原因ではありませんね。
マイクのSN比が良いために音を拾いすぎて、武道館の残響音の悪さを拾ってしまい、ミキサーで処理しきれないからこそ、あのような抜けのない音質になるのです。
多分、武道館で生で聴かれるより、ブルーレイでしっかりした音響システムで聴いた方が、綺麗に聞けたと思います。
かなり満足できる音でした。満足とは、武道館で体感できるようなリアルさ・・・。私は久石さんのファンではありませんが、残したいライブでした。
画質・・・バンドや歌手と違い、照明環境はかなり悪く、それ以上に、スクリーンも使用する環境で、よくここまでクリアーに記録したなとわたしは思います。その場のリアルさを感じられる画質です。ホームシアターを使用されてる方なら、よくこれだけクリアーに撮影出来たなと思えるのでは?
元々販売目的での収録ではないので、あれはあれでリアルな画質で私は納得。しかも、DVD版も観ましたが、さすがブルーレイと思いました。
私はファンではないのに気に入った作品なので、音が悪いとか・・・そのような投稿で買うのをやめる方がいそうなので・・・参考になれば幸いです。
もののけ姫 [DVD]
宮崎監督が、「この作品で、私は引退します」ときっぱり宣言して作った作品。
これが、最後を飾る作品となるはずでした。
実際には、彼はその後で前言を撤回して、幾つか映画を作りますが、
これが本来の集大成の作品ではあります。
その後の映画は明らかにメッセージ性や情熱がトーンダウンした感じがあります。
(息子にやらせるようになってからは論外(あくまで個人的意見ですが。))
まず、驚くほどの豪華声優陣。
宮崎アニメはこのころから俳優さんを声優に起用することが増えていくのですが、
今考えてみるとこの作品が最大規模ではなかったかと思います。
主役級は言うまでもないですが、二つの大きな脇役、乙事主(大きなイノシシのおじいさん)
と、オオヤマイヌを、森重久彌 と、美輪 明宏が演じ、力強いことこの上ないです。
漫然と観ていると、何だかよく分からない退屈な作品に感じる人もいるかもしれません。
しかし時代背景などを再勉強して繰り返して観ると、
とてつもなく深い作品だったのだなという印象を持てるようになりました。。
それから、メイキングを見てみると、
細部にいたるまで驚くほど研究した末に描写しているのだなということも分かり、
この映画の深みが分りだしました。
分り易い所で言うと、屋久島のスギ、白神山地のロケなど、日本中を下見に行くという作業。
細かいところで言うと、村でのお米の売り方、すくいかた、売り方などでしょうか。
ほんの一、二例です。
タタラ製鉄やアイヌのことなどを少しお勉強してから観ると、より一層深く味わい、楽しめる映画です。
何だかんだ言って、文句なしに個人的最多視聴回数のトトロや魔女の宅急便よりも、観た回数が結果的に多くなったかもしれません。
多少残酷に見えるシーンもなくはないですが、必要最小限にとどめられていると思います。
最近よくある映画の様な、無意味なグロいシーンなどは当然ありません。
もののけ姫
久石譲氏の作品の中でかなり変わった部類に入るものではないでしょうか。しかしこの完成度には目を見張るものがあります。特に「旅立ち・西へ」、「アシタカ・記」などは身震いするほどです。主題歌は皆さんが言うほど僕は好きではないですね。アレンジもすばらしいですし、お勧めしますよ。