嵐が丘 デラックス版 [DVD]
原作はエミリー・ブロンテの有名な嵐が丘。地頭という言葉が出てくるから鎌倉時代への翻案だろう。完全な翻案ではないが、原作の激しい愛憎は忠実に再現されている。
富士の裾野の荒れ地での撮影が多く、美術も蜘蛛巣城を担当した村木与四郎氏で、英国小説をベースにしているから、雰囲気は蜘蛛巣城に似ている。
しかし、違いは多い。まず蜘蛛巣城にはなかった色彩美。日本的な神事を取り入れた衣装等は鮮やかだ。要所で使われる白色が印象的。
そして田中裕子と高部友子演じる母と娘が魅せる強烈なエロス。翌年に死を迎えるのが信じられない松田優作の、荒ぶる神を思わせる、狂気をはらんだ激しい愛憎の感情表現。
吉田喜重監督らしい、死とエロスをスタイリッシュに描き尽くした作品。私は好きです。
50分近くあるメイキングも必見。
80’sメモリアル・アイドル ファースト・キッス
今まであまりCD復刻が進んでいないトーラス・ポリドール・ワーナー/パイオニア等に所属していた80's「B級」アイドルの(多分)デビュー曲を収録した3枚組CD47曲(!)入り。私もまだ聴いたことのない歌手が殆どなので実に興味深い。福家美峰や山口由佳乃の歌を一度聴いてみたかったのだ。
必聴曲は(初CD化でない曲も含めて)木元ゆうこ83年「チェリーガーデン」、紘川淳86年「失恋ライブラリー」、水野きみこ82年「私のモナミ」、山本ゆかり84年「私MAILUWA」、高橋利奈(←後にJR東海のCMでブレイク)85年「16歳の儀式」、等。
ちなみに、V.A.「smile special edition」CD(現在廃盤で入手困難)で2枚のEPのA面が復刻された小原靖子の楽曲は未収録。B面曲を復刻して欲しかったのだが。
ただ、この手の「1歌手1曲」のオムニバス形式はもう古いと思う。今後はせめて「1歌手1シングル2曲」という形式を強く希望する。A面を聴かされるとB面も聴きたくなるのが人情というものだ。実際、B面曲の方が優れているEPは圧倒的に多い。
パラノイア [DVD]
高部知子のラブシーンがすごくいい。最初の恋人とのカラミ。きれいな美乳をもみしだかれ、なめられるシーンはいい。次に変な男に無理矢理犯されるシーンもそそられる。
高部知子がこんな美乳だったとは知らなかった。彼女のファンなら買って損はしないはず。
欽どこ 「クロ子とグレ子のどこまでやるの ?」 [DVD]
人気番組とは云え、そのワンコーナーだったので、それらをまとめてこういう形で発表するのって難しいだろうと思ったら、やってくれました。
当時からマニアックでトリッキー、やりたい放題で暴走機関車の関根さん。
テーマを振ったり世界を広げたりして、関根さんのどんな投球でも全て受け止める、恋女房役の小堺さん。
このコンビ芸は最高です。