旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ [Blu-ray]
前半ははっきり言って退屈である。どんどん寂れていく動物園を、史実をもとに(それぞれの事件の時間的順序は史実とは入れ替えてあるが)淡々と描いているからだ。そんな中での見所は、妊娠中毒で厳しいカロリー制限に苦しむチンパンジーに隣の檻のオスが手をさし延べるシーン。これはスタッフが芸を仕込んだのでもなければ、着ぐるみの中に人間が入っているわけでもない。ここが泣き所だ。
後半は「もっと詳しく!」だ。新市長のもとで旭山名物「行動展示」が具現化していくありさまは短く流されてしまうが、ここはもっと「試行錯誤→成果→喜び」という流れを克明に描いてほしかった。原作本を読むことを強くお勧めする。
ラストシーンの演出には不覚にも泣いてしまったが、まあこの程度の嘘は許そう。
斎藤一人大宇宙エネルギー療法
私は、斎藤一人さんの本をほとんど購入してきました。「運命は変えられる」で大宇宙エネルギー療法が紹介され大変興味を持っていました。遂にその方法が本になったと思い購入しましたが、残念ながら方法は「運命は変えられる」で紹介されたいた内容を越えるものではありませんでした。ただ、CDが添付されていて斎藤一人さん独特の語り口で参考となることがいくつかありましたので、その点は満足です。(ただ斎藤一人さんの語り口が合わない人にはお勧めしません。)本には、大宇宙エネルギー療法を学びたい人はどうすればよいかは本に記載されています。私は用心深いので今のところ本どまりです。
桜は桜/夢になりたい
夏(ツバメ)、秋(ロード・ソング)、冬(十三夜/マカリイ)、そしてこの春(桜は桜/夢になりたい)と続く「四季の旅」シリーズの“完結編”。老錬の境地に入ったチンペイさんがここでも「ひたすら散る」花を、人生になぞらえて歌い上げる。
「旭山動物園物語」の主題歌、「夢になりたい」がいい。特にアルバムにはまず収録されることはない「西田敏行&出演者バージョン」は、同じ歌とは思えないほど楽しい。失礼ながら、この1曲だけでも充分お釣りがくる。
映画のラストで、西田敏行演ずる退職した園長が歩いて行く姿を延々と写していたあのシーンに重なる。何かを成し遂げた男の背中だった。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]
いまや旭山動物園をしらない人はいないと思うが、このお話は飼育係、獣医の情熱があったからこそではなく、市の「財政」が協力してくれたからだとおもう。
田舎にはもっと寂れた動物園がある。
そこではほんとうに檻のなかで生涯を閉じるというだけの動物も存在していることを忘れてはならない。
この映画に水を差すようだが、前田愛らが扮する動物保護団体が言うような事実も存在するのである。
動物と人間の”本当のあり方”も考えさせられる映画でもある。
マカリイ
前作「オリオン13」から約2年ぶりの、活動再開後の二作目となる新作アルバムです。
その間、シングルが6枚、ライヴアルバムもリリースしているためあまり久しぶりといった感じはありません。
「オリオン13」はエネルギーに満ちあふれたハードなバンドサウンドからバラードまでバラエティに富んだ内容でしたが、本作は一曲目、シングルで発表済みのタイトル曲に象徴されるようなしっとりとした、スケールの大きい曲が並ぶ、落ち着いた作品になりました。
「オリオン13」と合わせて、本物の歌、曲を楽しみたい方に最適の作品と思います。
ラスト2曲の「群青」「昴」のリメイクは悪くはないのですが、やはり今でも古びれないオリジナルの収録アルバム「海を渡る蝶(群青ー収録)」「昴」を未聴の方にはぜひ聞いていただきたいと思います。傑作です。