クイズ・ショウ [DVD]
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
という言葉がありますが、この作品は捨てたが浮かばない近代社会がテーマになっています。
チャールズは名家の生まれで、自分は幸運だと認識している。そのチャールズが軽い気持ち
で手に入れたクイズ・ショウというさらなる幸運。しかし立法管理委員会の捜査官であるディック
と出会い、家族と話すにつれ間違いに気づき、不正を暴露しようとするが…
個人の力、本人の意思など大量生産社会では無意味無価値である。という非常にわかりやすい
ベタ社会構造のストーリー。演出が薄いとは確かに感じるが、その薄さはチャーリーを象徴している
ようにも思う。不正を働いた関係者達のその後が簡潔に文章で説明されたのが印象深い。
QUIZ
2000年にTBSで放送された連続ドラマ「QUIZ」(財前直美主演)のオリジナルサウンドトラックです。特に固定的なユニットというわけではないようですが、リーダー&キーボード&プログラミングを担当する西原彰氏はその道ではけっこう知られた存在で、来生たかお、吉川晃司、氷室京介などのサポート活動や多くのセッション活動をしています。
ドラマをご覧になった方はすでにご承知ですが、いきなり響きわたる歪み切ったベースが不安感を煽り、プログレっぽくタイトなドラム、そして無機質で近未来的な世界を彷彿とさせる西平氏のキーボードと、今時でクールなプログレの小作品という感じに仕上がっています。ドラマ自体は不条理に満ちた予測不能で混沌とした世界観を現出していましたが、このサウンドトラックはドラマの演出を盛り立てるうえで、実に効果的でした。いまでも、ドキュメンタリー番組で、あえて不安感を煽る意味で頻繁に使われています。そういえば、劇中ではイエスが使われていましたね。
ザ・クイズショウ DVD-BOX
架空のテレビ局「銀河テレビ」の人気番組『ザ・クイズショウ』を舞台に、さまざまな背景を背負った解答者たちの「闇」に迫るドラマ。
舞台は、毎週1人の解答者に出題される4択のクイズは、問題ランクごとに賞金が設定されており、クリアするたびに高額になっていくという、どこかで見たスタジオ・クイズショー。
全問正解で1000万円、そしてさらにその1000万円を賭けて、自分の願いを何でも叶えてもらえる「ドリームチャンス」に挑戦できる。
しかし、毎回、上位ランクの問題が極めて個人的で、悪質、暴露ネタが展開され、正解するためには、解答者自身の「影」の部分を露呈しなければいけない。
注目すべきは、クイズ番組を通じて各解答者の人間性が暴かれていくストーリー、ほとんどのシーンがスタジオのクイズショウの中継だけで描かれるという表現方法の特殊性だけではありません。
出演者たち=毎回のゲスト解答者役の俳優とレギュラー俳優も見もので、特にクイズ司会者を演じるラーメンズ・片桐仁の個性と演技に、ドラマ自体が大きく引っ張られています。
レギュラーは、片桐仁(MC)の他に、戸次重幸(プロデューサー)、中村靖日(銀河テレビの使者)といずれも個性派舞台俳優ぞろい。
解答者=ゲストは、山本耕史、高橋真唯、佐藤二朗、佐藤江梨子、岡田義徳、堀内敬子などこちらも豪華。
特に8話、ニートの葛藤の話のラストは、なんか泣けましたね。
最初の数話は、コメディっぽいのですが、中盤からだんだんと「謎」が見え始め、解答者、司会者、番組プロデューサー、テレビ局長までを巻き込んだすさまじいシリアスな展開になっていく・・・。
ユニークな構成、サイコめいた演出、個性的な出演俳優と、緊張感のあるドラマです。
QUIZ(2) [DVD]
浅香唯さんの連ドラ復帰作品ということで、当時よく見ていた。
唯さんのしばさきまりは、唯さんの演技もうまかった。
まだ一巻しかかってないので、こつこつ集めようとしたつもりが、こんなに年月がかかったので、焦ってはいるが、ゆっくり集めたい。
余談だが、今はDVDはボックス発売ばかりだが、この当時は、顧客の経済事情も考慮してくれたのか、各巻単品発売が多かった。
個人的には、他のドラマ作品のDVDも単品で買いたい。
この巻はしばさきまりの別の顔がでてた回でもある