SP 革命篇 DVD特別版
映画館まで二度も観に行った映画はこれが初めて。DVDも購入したが、やはり何度観てもおもしろい作品。
野望篇でたまりにたまったフラストレーションをこの革命篇では役者も視聴者も解放させることが出来る。
賛否がわかれるのは、尾形の動機や新たな謎が生まれたことにあるように思う。
革命篇だけを観ると尾形の動機は私怨>大義に見えてしまう。ドラマを覚えている人なら尾形の理想や大義が本物であったことはわかっているので、そこまでの差異やがっかり感というのは生まれない。
私怨から始まり、復讐の手段のためSPになったが、SPの現状を変えたいという大義的思想(SPだけでなくこの国のシステムを変えたいというのは革命篇でもあらわれている)が個人的な私怨と複雑に絡みついている。そんな大変な役を堤さんは見事な演技で魅せてくれた。
私自身は謎が残った、という印象は受けなかった。
重要な謎(尾形の動機、尾形と伊達の関係など)は明かされているし、この物語の主軸である井上と尾形、二人の決着がついた時点で、黒幕がどうのというのは明かされなくてもいい謎だと思っているからだ。
井上の戦い(黒幕や自分自身との)はこれからも続いていくのだろう。でもそれは見終わった私達が想像し作っていくもので、SPという作品自体はこれで最後だと思うと非常にさみしい。
尾形から井上たち四係への最後の指令。最後の任務。
より楽しむためにも、革命前日を先に観てから革命篇を。
IQUEEN VOL.2 真木よう子 (PLUP SERIES)
このシリーズの長澤まさみVer.のビッグサイズを買って、良いような悪いような、考えさせられた経験有りです。ポスターサイズは、好みに合いましたが、ページの少なさと、私としてのベストショットが…すぐさまチビサイズを購入して、ページ数がある程度有るし、内容もそんなに悪くないと、思いました。今回、真木よう子さんです。モデルは言う事無しです。モデルが良いだけに、購入者のハードルが高いのは当然です。ここでの評価があまりにも低かったので、流石に躊躇していましたが、内容を確認出来たので、チビサイズの方を買い、気に入っています。お金に余裕があったら、ビッグサイズの方も欲しいものですが、おそらく、他の評価の通り、割高感は否めないでしょう。長澤まさみVer.と良く似た傾向でしょう。何せ、パルコ出版ですから、エロよりではなくファッション的に収めたいのでしょう。詰まるところ、抜きには不向きな本屋でしょうね。ただ、真木よう子が、エロエロヌードになるはずもなく、そんなに条件下で大人の女の色香が薫るセンスの良い写真集と捉えたら、2000円なら有りでしょう。私はストライクでした。素っ裸系の写真集ではなく、女の色香を感じて楽しむ高尚な写真集と言う趣きです。そんなところを理解の上、冒険すれば、楽しめると思います。素っ裸系の写真集なら、他に良品が、たくさん出てますよね。
龍馬伝 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
「龍馬伝」毎回楽しみに観ています。
このガイドブックは、ストーリー展開の見所の解説はもちろん
個性溢れる、豪華出演俳優陣の、
写真満載でイケメン、美女好きには、たまらない魅力が溢れています。
(みなさん役になりきった素晴らしい演技だと思います。)
また歴史上の人物の解説も史実に即したものになっており
時代考証がしっかりしていると思います。
「リーダーとして必要なことはすべて坂本龍馬から学んだ」
アスカビジネスカレッジ刊 市川善彦著 も併せて読んでください。
激動の時代を駆け抜けた、「人間龍馬」の美しさとその人脈の素晴らしさが体感でき、
大河を一層楽しく心躍らせて観ることが出来ると思います。
SP 革命前日 [DVD]
革命篇の特典につくことを期待してたのですが……別売りなんですね。 そこだけが気になるので星ひとつ減らしました。
でも内容としてはかなり重要ですよね。 革命前日を見ないことには革命篇でわからない部分が出てくるからです。
だったら映画ですべてくっつけろと思うところですが、時間の問題もあるしこれはわけて正解。革命篇は削れる部分なんてないですから。
四係の最後の休日。静かに動き出すテロリスト達。伊達と雄翔会の思惑。真実に近づく田中に迫る危険。
すべてが見所ですが特に気に入ってるのは井上と笹本の電車での会話。あのシーンがあってよかった。井上の尾形に対する想い。それを受け止め助言する笹本。このシリーズの中で二人は一番男らしい関係のような気がします(笑)
静かに、けれど沸々と革命に向けて進む物語。革命篇を見る前にご覧ください。
モテキ DVD豪華版(2枚組)
恐らく20〜30代の男性諸氏のそんな心の叫びを鮮やかに映像化した本シリーズ
「縁は異なもの味なもの」で、森山未來が扮する主人公・藤本幸世がふとしたきっかけから様々な女の子と出会い、自己完結な一喜一憂するラブコメディ
藤本のルサンチマンと自己弁護に塗れた自意識と屁理屈の暴走が、おかしくも哀しい。それを嗜めたり諭したり一喝したりする女性陣のなんと逞しいことだろうか(その女性陣も様々な事情を抱えているわけだが・・・)
他者を慮れる女性たちと幼稚に一人ごちる藤本の空回りと噛み合わなさを新旧有名無名問わない楽曲たちが彩りを加える
この作品が支持された理由の一つは、多くの人が大なり小なり藤本に感情移入出来たからだろう
セグメント・マーケティングの推進により、あらゆるマニアが自身の好きなものだけにドップリ浸れる世界。それによって個々の知識や薀蓄、拘りはより純化される。遠因ではあるだろうが、そこに「こいつ、何もわかってない」という他者の価値観が分からない隔たりが生まれる
サブカルというか独自の見識に浸かって、音楽の趣味が合わないるみ子を拒絶する藤本のシーンにはそういった純化され相容れない自意識同士の摩擦や軋轢が凝縮されているような気がした
原作者の久保ミツロウ氏は女流作家だが、よくもまあ現代のアラサー男子の象徴とも言える藤本のようなキャラを考案したものである。やはりこういうタイプは多いのだろうか(自分もか)
本作は近年では珍しいエンターテインメントの良作。長澤まさみのサブカル男子のツボを突いた理想の女神のようなヒロイン像も新しいし
男女問わず、全てのこんがらがったブルーを抱える人たちへの明日への活力になりそうな作品